ほぼ空気なエアロゲル
断熱材と言えば、住宅の壁の中に差し込むあれを思い出すけれど、タイガーボードのCM。そう、吉野石膏。
燃えにくい素材で使われていて、住宅を初め学校やビルのうち壁、天井につかれている。CMはいつの間にか見なくなったけれど、子ども心に家を建てるときはあれを使おうと思ってしまう。テレビの影響ってあるよね。
体積の多くが空気で構成され、軽くて断熱性が高い「エアロゲル」。昔からあったのでそれほど新しい素材ではない。1930年代に開発されてから、宇宙開発の材料としても利用されたし、建築分野でも注目されている。
NIMS(物質材料研究機構)の研究者、ウー・ラダーさんはハイブリッドのエアロゲルを開発している。もう一つの技術として、体積を10倍にする手法を開発。ものすごく軽くて、持ち運びも用意。建設現場で持って行ったら、10倍に膨らませて使ったりする。
エアロゲルは透過率がとても高いので(90%が空気)、窓にこれをつかうと太陽の熱を遮りながら光を入れられるという。液体水素の長距離輸送にも、冷却が必要なワクチンの輸送にも。
断熱材としての将来が見込まれるこの素材。気軽に使えるようなったら、エア緩衝材がいずれスプレータイプみたいになって、配送するとき婦シューって箱を埋めていくなんて。
アマゾンなどの配送業者はいち早く採用するかも。それか、iHerb当たりかな。あの緩衝材、結構、場所取っていると思いますよ、配送側からしたら。
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