見出し画像

【ネガティブ思考の正体に迫る!】ネガティブバイアスがあると匂いの感じ方が変わるぞ

「ネガティブバイアス」って何だろう?

最近の研究で、うつ病の一つの特徴である「ネガティブバイアス」の謎が少しずつ解き明かされてきたらしいよ。このネガティブバイアスっていうのは、簡単に言うと、物事を悪い方向に捉えがちになること。たとえば、褒められても「お世辞かな」と思ったり、少し嫌なことがあると「自分はダメだ」と感じたりすることだね。

この研究はフランスとパリの研究者チームが行ったもので、うつ病がどのように脳の働きと関係しているのか、特に「扁桃体」という部分が鍵になっていると示したんだ。扁桃体は感情を処理する場所で、ここにある神経回路がうつ病ではうまく働かなくなることがわかったんだって。

ヒトとマウス、どちらでも調査!

この研究では、ヒトとマウスの両方で実験を行ったよ。ヒトの実験では、双極性障害を持つ人たちを対象に「匂い」を使ったテストをしたんだ。うつ状態の人は、いい匂いをあまり良いものと感じにくくて、逆に嫌な匂いをより不快に感じる傾向があったんだって。これは、普段の生活でも「ポジティブなことを楽しめない」けど「ネガティブなことに敏感になりすぎる」っていう特徴と関係があるかもね。

一方でマウスにも同じような嗅覚テストをして、特定のホルモンを使ってうつ状態を再現したら、同じようにポジティブな匂いに対する関心が薄れ、ネガティブな匂いを避ける傾向が見られたんだって。面白いのは、この結果がヒトとうつ状態のマウスで一致したことだよね。これで、この現象が単に気分の問題じゃなくて、脳のメカニズムとしっかり関わっていることが分かったんだ。

神経回路のバランスが重要

さらに詳しく調べてみると、扁桃体の中にある「基底外側扁桃体」という場所から伸びている2つの回路が関係していることが分かったんだ。一つは「ポジティブな刺激」に反応する回路で、もう一つは「ネガティブな刺激」に反応する回路だね。うつ病の状態になると、このバランスが崩れてしまうんだって。

ポジティブな回路(基底外側扁桃体から側坐核への経路)は活動が低下して、いいことに鈍感になる。一方、ネガティブな回路(基底外側扁桃体から中心扁桃体への経路)は活動が増えて、悪いことに過剰反応してしまうんだ。これが、ネガティブバイアスの原因になっているみたいだね。

未来の治療法への期待

さらに興味深いのは、この回路をうまく調整することで症状を改善できる可能性があること。マウスの実験では、ポジティブな回路を人工的に活性化させると、ポジティブな刺激に対する反応が回復したんだって。ただし、ネガティブな回路を抑えるだけでは完全な改善は難しいらしいから、まだまだ研究の余地はあるね。

また、抗うつ薬の一つであるフルオキセチンもこのバランスを少し改善することが確認されていて、従来の薬では効果が薄い患者に向けた新しい治療法が期待されているよ。たとえば、特定の神経回路を直接刺激するような新しい技術が使えるようになれば、もっと効果的な治療ができるかもしれないね。

「ネガティブバイアスをなくす新しい治療法として、いい匂いだけ漂う部屋を作ったらどうなる? そのうち患者さんが、『この匂いも嗅ぎすぎて逆に嫌いになった』って、またネガティブバイアスが発動しそうだね。」
「いや、どんな治療法だよ!『結局、全部ダメじゃねーか!』って患者さんの心の声がもう聞こえてくるわ!」


いいなと思ったら応援しよう!

parton
あなたの応援が私の次の一歩を支えてくれます。もし気に入っていただけたら、チップでご支援をお願いします!