香りでスピード感が変わるんだって
ゲームをやっていて、反射神経が衰えてきているのではないだろうかとふと思ってみたけれど、昔の頃の反射神経を確かな装置で測ったことがないから、比較のしようが無い。
最近は格闘ゲームをライブ配信しているけれど、たまに練習などしてみるとコマンドが間に合わなかったりする場合が。これは指が忘れてしまったのではないかというのもあるし、当時の慣れで動いていたモーションが月日がたって、ゆがんでしまったのではないかとも思う。
最近のアクションゲームについて行けないわけじゃないけれど、とてもうまい人はやっぱり反射神経が鋭い。やはり、集中力なんだろうか。1フレームの刹那にコマンドを入力しているあの世界にはとても入れそうにないけれど。
国立研究開発法人情報通信研究機構未来ICT研究所脳情報通信融合研究センターの研究員らは心理学実験とfMRI実験により、スピード感が変わる現象を発見。
なんと、レモンの香りを感じていると映像が遅く、バニラの香りを感じていると映像が速く見えるという。これをクロスモーダル現象と呼ばれる。
クロスモーダル現象とは感覚において、別々の感覚が互いに影響し合う現象のこと。
いままでに嗅覚刺激によるクロスモーダル現象は感情や記憶などの高次の脳機能へ影響を与えていたのはわかっていたけれど、映像のスピード感のような低次感覚にも影響を与えていたことは初めて。
嗅覚刺激なので、ほかのことに感覚が向いてしまうと、その影響は消えてしまうだろう。シンプルな反射神経を要求する競技やゲームにおいて、スロースターターな人には、レモンをあらかじめ嗅いでおくことでいい影響を与えるのでは。
アロマオイルによる、覚醒やリラックス効果を与えるものがあるし、この研究でスピード感以外にも、感覚のブーストができたらちょっと楽しいことができそう。
死を意識した瞬間に周りがスローモーションに見えるアレを意図的に再現できたら。
昔のヨーロッパの医者がつけていたマスクって、なんでとがっているのかというとあそこに薬草が詰まっていて、病気の原因となる瘴気を遮るものだと思われていたそうですよ。