【飛べなかった翼竜】巨大翼竜はほとんど飛べなかったらしいぞ

恐竜とは、ロマンの塊みたいなもので、こんなデカい生き物が太古の昔に生息していたわけで、どのように過ごしていたのかを想像するのが楽しい。

ティラノサウルスの顎は神経が特に多く伸びていて、繊細な動きが出来ていたのではと推測されている。つまり、小さな腕の代わりに顎を繊細に使って、暮らしに役立てていたのではないだろうか。

腕のない恐竜が見つかった。進化の過程で、腕を使う機会が無くなって、退化してしまったのが、もっともらしい理由に思えるけれど。ティラノサウルスの腕が小さいことから、そういう進化も十分考えられる。強い脚部があれば、生き残れる。

その昔、食玩などで恐竜のおもちゃが入っていて、そういうのが好きでよく遊んでいた。シルエットからして、プテラノドンが好きだった。


国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学院環境学研究科の研究グループは東京大学大気海洋研究所、フランスのシゼ生物学研究センターの共同研究で巨大な翼竜がほとんど飛ばずに陸上で生活していた可能性が高いと考えられている。

翼竜や現代の鳥類の飛び方は滑空飛行(ソアリング)があり、ソアリングのなかには上昇気流を利用したサーマルソアリング、海上の風速勾配を利用したダイナミックソアリングの2種類がある。

前に河の上にまたぐ橋を渡っている時にトンビが羽を広げたままで浮いたり、下がったりしていたけれど、あれは流れる河の水流から流された空気を受けてダイナミックソアリングをしてたかな。

絶滅した巨大翼竜で最大級なのがケツァルコアトルスなのだけれど、ソアリング飛行は不向きで、ほぼ陸上生活をしていたと考えられている。体がかなりデカいんですよ。翼を広げた状態で10メートルにも及ぶ大きさ。人間でも一飲みできるほどの巨大。重力が小さければ、飛べたんだろうけれど。自分のきんにくで羽ばたくこともおそらく出来なかっただろう。

プテラノドンは上昇気流によって浮き上がって滑空することが出来たという。つまり、サーマルソアリングは可能であったが、海上の風速勾配を利用するダイナミックソアリングは出来なかったとのこと。

では、巨大な翼を持った、古代生物はみな飛べなかったのか。そんなことはなくて、ケツァルコアトルスより一回り小さいアルゲンタヴィスは現代の鳥のような羽毛を持っていて、サーマルソアリングが可能であったという。

羽を持っていても、陸上でしか生活できないとは、ナンのための羽であったのか。とはいえ、現代でも羽を持っていても飛べない鳥は結構いるんだよね。ケツァルコアトルスはそういった鳥類の先祖であったか。

なお、ケツァルコアトルスはアステカ神話に登場するケツァルコアトルからちなんでいる。女神転生などたしなんできた人にはケツァルコアトルの方がなじみありますよね。


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