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【 氷融解が目覚めさせる100の隠れ火山】南極の氷が溶けると火山が噴火するかもしれないぞ

南極の氷床の下に隠された火山活動と氷の融解

南極の氷床、特に西南極氷床の下には、多くの活火山が存在している。その火山活動が氷床の融解にどのような影響を与えているのか、研究が進められているよ。氷床の変化は、地球の気候や海面上昇にも関わってくるため、とても重要なテーマだ。

西南極の火山活動

西南極には西南極リフトシステム(WARS)と呼ばれる大規模な火山帯が広がっている。ここには100を超える火山が存在しているが、その多くは氷の下に隠れている。地表に出ている火山として有名なのがマウントエレバスで、活発な火山活動を続けていることで知られているよ。

近年、レーダー探査や地震計のデータから、氷床の下に多数の火山円錐丘が確認された。その形状がほとんど侵食されていないことから、比較的最近まで活動していた可能性が高い。また、地下のマグマ活動が続いている兆候として、地熱流量の異常や微小地震の発生が報告されている。

火山活動と氷の融解の関係

火山が氷の融解に与える影響は大きい。火山活動があると、氷床の下に熱が伝わり、氷が下から溶けてしまうのだ。この融解水は氷の流れを速め、氷床全体の安定性を低下させる可能性がある。さらに、氷が薄くなると火山の圧力が変わり、活動が活発化することもある。これは炭酸飲料のフタを開けると泡が吹き出すのと似た現象だ。

実際に、南極のある地域では氷の底に液体の水が存在しており、それが火山活動による熱によるものだと考えられている。このような場所では、氷の流れが速まり、最終的には氷河の後退や海面上昇につながる可能性がある。

シミュレーションとモデル

研究者たちは、氷床と火山の関係をより詳しく調べるためにシミュレーションを行っている。例えば、マグマチャンバーがどのように進化し、氷の融解とどのように関わるのかを数値モデルで再現する。これにより、今後どのような噴火が起こる可能性があるのか、どれくらいの熱が氷を溶かすのかを予測できるのだ。

シミュレーションでは、氷の融解速度が速いほどマグマチャンバーの圧力が変化し、噴火の頻度が増すことが示されている。つまり、氷が溶けることで火山が活発になり、さらに氷が溶けるというフィードバックループが生じる可能性がある。

また、最新の数値モデルでは、氷床の厚みがどれくらい減少すれば火山活動が顕著に増加するかを計算する研究も進んでいる。特に、氷床の下にある地下水の動きが火山活動にどのように影響するかも重要な研究テーマとなっているよ。

過去の事例と未来の影響

過去にも、氷河が後退した時期に噴火が増加した例がある。南米のアンデス山脈では、氷が急速に減少した後に火山活動が活発になったことが記録されている。これは氷の重みが減ることで、地下のマグマが上昇しやすくなるためと考えられている。

また、アイスランドでは、氷河の後退とともに地殻の隆起が起こり、それに伴って火山の活動が増加した例が報告されている。南極でも同じ現象が発生すれば、西南極の火山活動がさらに活発になり、氷床の融解が加速する可能性がある。

もし西南極の氷床が急速に溶けた場合、火山活動の影響でさらに融解が加速し、最終的に海面上昇に大きな影響を与える可能性がある。特に、トゥエイツ氷河(別名「末日氷河」)は、すでに急速に崩壊が進んでいるため、火山活動との相互作用が懸念されているよ。


研究チームが「氷の下に火山があると氷が溶けるのでは?」と疑問に思い、氷をマグマの上に置いて実験したら、驚きの結果が出た。「氷は溶ける」との結論に至ったらしい。彼らの次の研究テーマは「氷水に指を入れると冷たいか」だとか。


氷山の大噴火

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