【材料は髪の毛】人間の髪の毛で作った水耕栽培の培地が優れていたぞ
水耕栽培ってすごいよーって、話をずいぶん昔に聞いて、土の代わりにスポンジみたいな多孔質構造のもので水を満たせば、すくすくと伸びていくそうな。
昔聞いた話というのは、この多孔質構造ではなくて、水槽みたいなところに根っこを入れて、水を循環させる。ストレスフリーでどこまでも根っこを伸ばせるようにした。
すると、どんどん根っこが伸びてまるで木の根っこにようにたくましくなり、そこで実った果実もかなりおいしかったらしい。
どこかで事業化してやっていそうだけれど、趣味の範囲で作っている人もいるんじゃないかな、と思っている。
見えてないだけで、すっごいことしてる人っていますから。
シンガポール南洋理工大学の科学者は、廃棄される人間の髪の毛から良質な培地を作ることが出来た。水耕栽培より少ないスペースとより少ない水で、さらに土を必要としない。
理髪サロンからカットされた髪を取得し、その髪からケラチンを抽出すると、木材パルプ由来のセルロース繊維と混合して強化した。この混合物は乾燥した後、スポンジ状の物質に形成した。
この材料でルッコラや青梗菜の栽培において水耕栽培の培地に使用された。
植物をサポートして成長を促進するだけでなく、その多孔質構造により、水耕栽培で使われる液体ベースの栄養溶剤を引き込み、水分を保持するにも効果的だった。正確には自重の40倍の水分を保持することが出来た。
ケラチンで出来た素材は完全分解されるので、植物の肥料にもなる。ナノで捨てても環境を汚すゴミとはならない。
髪の毛が材料なので、材料も安価。砂漠地帯の緑化にも貢献できるかな。
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