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【惑星と惑星の間に生命のヒント?】地球外知的生命体の通信をキャッチするぞ

地球から遠く離れたトラピスト1恒星系。ここでは、宇宙の謎を解き明かそうとする新しい試みが進んでいます。その名も「惑星-惑星掩蔽えんぺい」を利用した地球外生命体探し。この方法は、地球外の知的生命体がもし無線通信をしているなら、そのシグナルをキャッチしようという大胆なものです。まるで、カーテンの隙間から向こう側を覗き見るような感覚ですね。

惑星が重なるタイミングを狙え!

「惑星-惑星掩蔽えんぺい」とは、宇宙の中で惑星が他の惑星の前を通り過ぎる瞬間のこと。この一瞬を利用して、観測機器で電波信号を拾うのが今回の方法です。観測にはカリフォルニア州のアレン・テレスコープ・アレイが使われ、28時間かけて慎重にデータを集めました。

結果として地球外生命体の確かな証拠は見つかりませんでしたが、この方法自体が非常に有望であることが分かりました。これまでの観測では見逃していたかもしれない微弱な信号をピンポイントで探せるからです。宇宙って広いので、どこを探せばいいのか絞れるのはすごくありがたいですよね。

技術の進化が鍵を握る

今回の観測に使った望遠鏡もすごいですが、これからもっと優れた機器が登場する予定です。たとえば、スクエア・キロメートル・アレイ(SKA)という次世代の望遠鏡が完成すれば、宇宙船から漏れるような微弱な信号も捉えられるかもしれません。こうした技術が進めば、今は想像もできないような発見が待っていそうです。

さらに、人工知能を使えば、膨大なデータの中から重要な部分を見つけるのがもっと簡単になるでしょう。地球の人工的な電波のノイズを除去する技術も進化中なので、より確かな観測ができる未来も近いかもしれません。

トラピスト1の惑星たち

トラピスト1恒星系は、小さな恒星の周りに地球に似た惑星が7つも並んでいる珍しい星系です。その中には「ハビタブルゾーン」と呼ばれる、液体の水が存在するかもしれない場所に位置する惑星もあります。水があるということは、生命がいる可能性が高いということ。地球の仲間を探すには、もってこいの場所なんですね。

研究チームは今回、2200以上の信号候補を見つけました。どれも地球外生命体からのものではなさそうでしたが、これはまだ始まり。こうした新しい方法で観測を続ければ、いつか「これだ!」という発見があるかもしれません。

宇宙と話せる日が来る?

この研究の魅力は、ただの科学実験にとどまらず、人類が宇宙のどこかで同じように空を見上げている存在と繋がる可能性を探っている点です。宇宙のどこかに私たちと同じように「これ、どう見える?」と語り合う存在がいるのかもしれない。そんなことを想像すると、夜空を見る目も変わりそうですよね。

「それにしても、もし地球外から信号が届いたら、どんな内容なんでしょう。「あなたたちの星も渋滞ひどい?」なんて質問だったら、宇宙も案外似たようなものかもしれません」


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