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【 ロックダウンが月にまで影響?】ロックダウン中は月の表面温度が低下していたぞ

ロックダウンで月の温度が変わったかも?

2020年の世界的なロックダウンは、私たちの日常だけでなく、なんと宇宙にまで影響を与えたかもしれない。インドの研究者たちによると、COVID-19のパンデミック中のロックダウンで人々の活動が急激に減少した結果、月の夜間の表面温度が8〜10ケルビン(摂氏で約-263〜-265度)も低下したというのだ。この意外な発見は、NASAの探査機LRO(Lunar Reconnaissance Orbiter)が収集したデータから明らかになったそうである。地球からの放射量が減少することで月の温度が変わる可能性があることを示唆しており、これは科学者たちにも驚きの結果であったようだ。

なぜ地球の放射が月に影響を与えるの?

地球が放出する放射エネルギーは、太陽から受けた光を赤外線として宇宙に放出することで生じる。月は、地球の引力に縛られて自転周期と公転周期が一致しているため、常に同じ面が地球を向いている。そのため、夜の月面も地球からの放射を少なからず受け取ることになる。ロックダウン中は工場の稼働が停止し、車の走行も減り、人の活動が低下したことで、地球から宇宙に放射されるエネルギーも減少した。このように地球の変化が宇宙の環境にまで影響を及ぼすことがあるなんて、ちょっとロマンチックにさえ思えるかもね。

地球環境変化を月でモニタリングできる可能性

インドの研究者たちは、この発見をもとに、地球の環境変化を月から観測することも可能かもしれないと考えている。人間の活動が減少すると温室効果ガスやエアロゾルも減少し、これが地球から放射される熱エネルギーを減らしている可能性がある。つまり、月面に設置した観測基地で地球の放射量を継続的にモニタリングすることで、温暖化などの環境変化を把握する手がかりになるかもしれないのだ。地球環境を監視する新しい手段として、こうした「宇宙の目」を持つことは将来に向けて価値があるかもしれないね。

研究の限界とこれからの課題

とはいえ、この研究にはまだ多くの課題が残っている。まず、月の表面温度は地球からの放射だけでなく、太陽活動や月内部からの熱など様々な要因に左右される。そのため、さらに長期的なデータや詳細な解析が必要だと言われている。また、将来的には月に観測基地を設けて、地球からの放射や月の温度の変動を直接測定することが理想とされている。今後の研究によって、月がどの程度地球の変化に敏感に反応するかがさらに明らかになっていくだろう。

「月も「自粛ムード」だったのかもしれないね。ロックダウンで夜の冷え込みが増すなんて、月も地球の影響を敏感に受け取っているんだな」「月まで気を遣う時代か…!?」


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