雨降って地固まるけど、凹むぞ

雨降って地固まるって、ことわざの意味を調べ直してみたら、もめ事の後は帰って良い結果や安定した関係が保てるというたとえとのことで、最近そういうことって無いなーと今年一年を振り返る。

昔は他人とやり合って、関係をこわしたこともあったんだけれど、今となっては、関係をこわしてしまうことが面倒で譲歩したり、距離を置く形で関係を維持することの方が多い。

物語として考えると、お互いが相容れない主張をぶつけ合って、仲間になるという横道な展開があるモノだけれど、実際はそううまくはいかないのですよ。

北海道大学大学院水産科学研究院及び、同大学大学院理学院博士後期課程の研究グループは日本列島に展開された全球航法衛星システムのデータを解析して、毎年夏季に西日本に降る豪雨が地表の1-2㎝を沈降していたことが確認できた。

沈降は雨水の重さで地球の弾性変形によるモノと考えられていて、去年の7月の豪雨でも特に顕著だった。

しかし、この雨による沈降は雨水が海に流出するので、1日で沈降が回復するという。そのために沈降の検出が困難だった。

雨水は重たいのだ。しかも地球の地形を変えるほどに重たかった。

毎年やってくる西日本を中心に停滞する集中豪雨は数十ギガトンにも及ぶという。1トンが1000キロ。ギガは100万の100倍。つまり10億。

しかし、1-2㎝も地形を変えるこの10億トンの雨水が1日で元に戻ってしまう。なお、冬期の雪国も沈降が起きているという。

まあ、我々の暮らしにはあまり関係は無いんだけれど、雑談のネタにはなるかな。雨降ると地面が凹むって。


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