水素を詰め込んだパワーペースト。リチウム電池の十倍の密度で。
ずーっと前から、次世代エネルギーとして、水素電池がよく出てくるのだけれど、水素で動くものをまだ間近で見ていないから、どこまで進んでいるんだろうとふと疑問にわく。
調べてみると、トヨタがFCV(燃料電池車)MIRAIをフルモデルチェンジして去年発売していた。お値段は700万から800万ほど。
水素ステーションで充填すると、大体4分で完了。ガソリンと同じくらいか。現時点で水素ステーションは一カ所しかないようだ。
で、水素を作るために石炭や天然ガスを使ったりするので、やっぱり二酸化炭素が出てしまう。車を使うときには二酸化炭素は出ないから、年が燃料電池車を使うようになれば、大分空気はきれいになるかもだけど、二酸化炭素の排出量は変わらないかもしれない。
フラウンホーファーの研究者がリチウム電池の10倍の密度で水素エネルギーを貯蔵するマグネシウムのペーストを発表。
これによって、ガソリン車よりも航続距離が長くなり、補給も早くなった。
水素燃料電池車は燃料をガスで運んで充填する。圧力と大きさが必要になるので、バイクやスクーターにはちょっと現実的に扱えなかった。
しかし、このパワーペーストはマグネシウムを大気圧の5,6倍の水素と結合して、水酸化マグネシウムを形成させたもの。摂氏250度まで安定し、リチウム電池の10倍ほどエネルギーを運ぶことができる。
ガスのように飛散しないし、持ち運ぶことが容易なので、安定する燃料を担ぐのりで、車の燃料を交換するってことができるだろう。そうなれば、水素を運搬しなくてはならない、タンク車も特別に用意する必要も小さくなってくるし、配送会社でパワーペーストを運ぶなんてことも、いや、危険だ。
ただ、電池を交換するのりで燃料を交換できるなら、自宅で備蓄するって方法もありかもしれないね。
うまくいけば、完成は年内とのこと。これにトヨタのMIRAIが対応したら、ECVの需要は爆上がりになるかもね。
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