子どもをアダルチルドレンにする親の課題とは
前回の記事で、アダルトチルドレンにしないために重要なこととして、子供に対して大きな期待をしないということが大事であることを前回の記事でお伝えしました。
ところが、おうおうにして、親が、子どもの学業の成績やスポーツの結果に親が過剰に喜んでしまうということがあるです。
子どもがクラスで一番になったとか、スポーツで大会で優秀な成績を収めたとか、代表選手に選ばれたとかで、子ども以上に親が喜ぶということがあります。そして、ますます子どもに対して、もっと上を目指せると期待は更に高まっていきます。
より良い成績を子どもがおさめれば、親は、すごいね、がんばったね、すばらしいねと子どもを褒めます。
褒めることで、子どもも喜び、より親の期待に応えようとがんばります。
ところが、それは、心理学的にいうと、子どもの自己肯定感を高めるどころか、ますます不安定にさせることが分かっています。
なぜ親は子どもに過剰な期待を寄せるのか
よくあるケースが、子どもの学業やスポーツの成績によって、親の劣等感や自己愛の傷つきを埋められるからです。
子どもに対して過剰な期待を持っているなと思う方は、このように考えてほしいです。
実は自分は子供の成績を通して自分の自己愛愛の傷つきを癒して自分のプライドを満たそうとしていたり、劣等感を穴埋めしようとしているんじゃないか。
我が子は私の期待に答えるために生きているんじゃないんだ、この子にはこの子の人生があり、この子にはこの子の喜びがあり、そして何よりも今この子がやりたいこと、ワクワクと取り組むことがこの子の幸せなんだと。
こういう視点になると、少し冷静になれるかもしれません。
期待しすぎない放置しないのバランス感覚
だからといって、期待は押し付けない、だからと言ってもう子供のことは関心ないとか、仕事に忙しくて子供のこと構っていられないでは、子どもは寂しさのあまり、問題行動を起こすこともあります。
子どもに対してちゃんと関心を向けちゃんと見守りながら一方で期待を押し付けないまこの程よいバランスが大事ということです。
ただ、これは簡単なことではありません。
親自身が自分の心を上手にケアし、心を見たし、心の余裕を作り出す工夫をする必要があります。
例えば、自分はどんな心の傷を持っているんだろうか、自分はどんな思考パターンや偏った見方があるのか、
そしてどうすれば自分の心の傷が癒え、そしてどうすれば自分の欲求が満たされるのか。
それが、子どもを思う存分甘えさせ、自己肯定感を育むとともに、家庭がきちんと機能する状態にしていくことにつながるのです。
しかし、これを自分一人でやろうとするのは、大変なことです。
子どものために、家族のために、自分の心にしっかり向き合いたいという方は、ぜひプロのカウンセラーに相談することをオススメします。
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