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パートナーの「白黒思考」で翻弄される具体的な事例の紹介

前回の記事で「スプリッティング」についてご紹介しました。

スプリッティングというのは、もともと、「2つに割れる」という意味です。

ボーリングしたことがある方は、ピンが離れた状態で残ることを「スピリット」といいますよね。

心理学でいうスプリッティングというのは物事をゼロか100か、あるいは善か悪か、といった見方で見ることです。

つまり物事を二極化して捉える見方です。

スプリッティングは守り


スプリッティングは、心理学では「防衛機制」と言われています
つまり心の守りなのです。

グレーなあいまいな状態、不安定な状態、どっちつかずな状態に、心が耐えきれず、ゼロか100、白か黒ではっきりさせないという心理なのです。

世の中は、決して白か黒かどっちかに分かれるといった、単純なことではなく、白黒はっきりせず曖昧な状態、グレーな状態というのがあるのですが、その状態が耐えきれないのです。

ちなみに、心が未成熟な子どもは、現実を「白か黒か」「敵か味方か」「善か悪か」という風に単純化して見るの傾向があります。

ところが、多くの大人もこのようなスプリッティング傾向を見せることがあります。

夫婦の事例の紹介


夫婦の一方がスプリッティング傾向がある会話例を2つご紹介します。

妻(スプリッティング傾向):「今日は本当に家の片付けが一気に進んだわ!あなたが一緒に手伝ってくれて、感謝してる。」
夫:「よかったよ。でもちょっと疲れてしまって、今日は少し休ませてもらってもいいかな?」
妻:「休むって?結局私に任せっきりにするつもりなの?そんなの不公平だし、あなたはいつも最後は私に押しつけるのよね!」

妻は最初に夫に感謝するなど、肯定的に見ていましたが、夫が少し休みたいと言ったことで、極端に彼を「協力しない人」と否定的に見始めてしまいっています。

妻:「ごめんね、今週末の外食の予定、少し日程をずらせないかな?急に仕事が入ってしまって…。」
夫(スプリッティング傾向):「どうしてそんなこと言うんだ?せっかくの計画が台無しだよ。やっぱり僕のことなんて大切に思ってないんだね!もう僕たちはうまくいかないよ。」
妻:「そんなことないわ。仕事が入っただけで、他の日に変更できるでしょ?」
夫:「いや、もういいよ。君は僕との時間を優先してくれないんだ。」

夫は妻の変更提案を、全ての計画が無意味になったと極端に解釈し、妻の愛情そのものを疑い始めてしましました。

現実的な理由があるのにかかわらず、彼は「全てが台無しになった」と感じたしますのです。

ちなみに僕の妻もスプリッティング傾向にあります。

例えば、僕の妻は、ちょっと嫌なことが続いたりすると

「何もかもイヤだ、全然楽しくない。毎日つらいだけだ」
と極端は発想をします。

また、料理をしているときに、鍋をこがしてしまうと

「もういやだ、すべてが台無しになった」と叫ぶことがあります。

また、僕に対しても、少しでも、妻の期待に沿える言動をしなかったりすると、

「あなたは、いつも、自分のことばかりで、私のことを全く考えていない」

などを口走ります。

夫婦の一方がスプリッティング傾向にあると、そのパートナーは振り回されたり、翻弄されたりすることになります。

先に、スプリッティングするのは、心の守りだとお伝えしました。

では、なぜ、スプリッティングする人は、グレーな状態、曖昧な状態、プラスとマイナスが混じり合った状態が耐えきれないのか。

それについては、多少心理学の専門的な内容となりますが、機会があればお伝えしたいです。


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