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夫婦の価値観の違いを「見える化」する方法

夫婦関係を整えていくために、お互いの好みや性格、価値観といった特徴を理解することが大切です。

あなたは、パートナーのことをどれだけ理解していますか?

今回は、自分や相手の特徴を簡単に理解するためのツールとして、「基本的欲求」をご紹介します。


「基本的欲求」とは

基本的欲求は、選択理論心理学に基づく概念です。遺伝子に組み込まれていると考えられる、誰もが生まれながらにして持っている欲求のことをいいます。

以下の5つが人には備わっているとされます。

愛・所属の欲求・・・愛し、愛されたい、誰かとつながっていたいという欲求

協調、協力、仲間、愛情

力・価値の欲求・・・自分には力がある、価値ある存在でいたいという欲求

競争、承認、達成、貢献

自由の欲求・・・自分の思うように、自分で決めたいという欲求

自己決定、自己選択、移動、自律

楽しみの欲求・・・新しいことをやってみたい、知りたい、学びたいという欲求

好奇心、発見、学習、ユーモア

生存の欲求・・・食べたり、飲んだり、休みたいという欲求

安全、安心、健康、癒やし

欲求というと、マズローの欲求階層説を思い浮かべる方もいると思います。

重なる概念もありますが、低次の欲求を満たせたら、次の欲求へという階層の考えではなく、生まれながらに誰しも5つ全てが存在するという点で異なります。

基本的欲求のプロフィールを描く

基本的欲求の特徴の一つに、5つの欲求に強弱があるということがあります。

例えば、5段階で表した僕の欲求のプロフィールは以下の通りになります。

「愛・所属」4,「力・価値」3、「自由」2,「楽しみ」1、「生存」4

一方で、妻の欲求のプロフィールは以下の通りです。

「愛・所属」2,「力・価値」4、「自由」5,「楽しみ」4、「生存」2


例えば、僕の妻は、よく女性にありがちな、グループ、集団でいることを好みません。それよりも、「一人の時間を大切にしたい」とよく口にします。外出や食事など、一人で好んで出かけます。

これは、「自由の欲求」が強く、自由であることにこだわりをもっているからです。

一方、僕は「自由の欲求」が弱く、「愛・所属の欲求」が強いです。夫婦においては、食事や外出の際には、何かと、妻と一緒に行動したくなります。

結果として、自由を損なわれたくない妻から、「うっとうしい」と嫌がられる訳です。

これは、何も、僕のことが嫌いというよりも、欲求の違い、価値観の違いによるものなのです。

また、妻は「楽しみの欲求」が強いです。

家族旅行に行く際には、旅行前からワクワクして、旅行の最中にも、観光名所や料理など、とことん漫喫しようとします。

いっぽうで、僕は「楽しみの欲求」が低いです。

なので、旅行先で、それほどアクティブにはなれません。

観光名所のきれいな景色をみて、妻が感激している横で、素の状態でいるのが、妻は気に入らないらしく、「あんた、本当につまんない人間ね」と悪態つかれたりします。

夫婦関係を築く上で、自分とパートナーとは、必ずしも同じ好みや価値観を持っている訳ではない、そして、相手の好みや価値観を尊重しあうということです。

今回、読者の方むけに、記入して使える欲求のプロフィールシートをご用意しました。

以下よりダウンロード可能です。

印刷して、夫婦でプロフィールを確認しあってみてください。

また、市川将基さんが作成した、Web上で診断できるツールもあります。


夫婦の相互理解を深めていくために活用していただけると嬉しいです。


今後も、夫婦関係の悩みを軽くして、関係改善につなが心理学の話しを定期的にお届けしていきます。

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