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カウンセリングで性格を変えることができるのか?

2万人を対象に行われた研究の成果


カウンセリングで性格は変わるのか?

このような興味深い研究が、米イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校やカナダのカールトン大学などに所属する研究者らによってなされました。

研究チームは、心理療法のサポートの効果について、207件の研究を分析しました。

これらの研究には、2万人以上の参加者が含まれており、平均24週間にわたるサポート期間中に性格特性がどのように変化したかが調査されました。

その結果、性格特性が平均して「中程度の変化」を示すことが分かりました。これは、参加者の多くが自分や他人からその変化を感じ取れる程度の影響があったことを意味します。

特筆すべきは、性格の変化がこれまで考えられていたよりもずっと早く起こる可能性が示された点です。

従来の考えでは、性格は何年もかけて少しずつ変わるとされてきました。

しかし、この研究では、適切なサポートが行われることで、わずか4~8週間で顕著な変化が生じることが明らかになりました。

さらに、8週間を超えるサポートでは効果が安定して続くことも確認されています。

特に大きな改善が見られたのは、情緒安定性(不安を感じやすい傾向)と外向性(社交性の高さ)で、情緒安定性は大きな変化が見られ、外向性は少し改善した程度の変化が確認されました。

これらの変化量は、人が生涯を通じて自然に経験する性格変化の約半分に相当します。

つまり、数カ月のサポートで通常は何十年もかかるような性格の変化を実現できる可能性があるということです。

心理療法の種類における効果の違いについても分析が行われました。認知行動療法や支持的療法、精神力動的療法など、複数の心理療法を比較した結果、どれが特に優れているという明確な差は見られませんでした。

これは、性格変化を促進する際に、特定の心理療法が特別に効果的であるわけではないことを示しています。

さらに重要なのは、これらの性格の変化が一時的なものではない点です。

心理療法終了後も追跡調査を行った研究では、性格特性の変化が1年以上持続していることが確認されました。このことは、サポートによる変化が一時的な改善ではなく、より深いレベルでの性格変化であることを示唆しています。

夫婦の悩み専門のカウンセラーとしての体験から


僕の相談に来られる方で、自分の性格そのものを変えたいというご要望を持っている方は、ほとんどいません。

むしろ、パートナーのモラハラなど、パートナーの攻撃的だったり、すぐキレる、そんな性格を変わればいいという思いを持っている方がいます。

ただ、カウンセリングのセッションを継続的に受けることで、例えば、パートナーに対して、相手の顔色をうかがって、いいたことが言えなかった方が、自分の考えや気持ちを言えるようになったり、パートナーの言動にビクつかなくなったりするということは確実にあります。

これは、ご本人の性格が変わったと言えると思います。

・わずか4~8週間で顕著な変化が生じる
・8週間を超えるサポートでは効果が安定して続く
・変化が一時的な改善ではなく、より深いレベルでの性格変化である

というのは、カウンセリングを受ける方にとって、救いとなる調査結果だといえます。

ちなみに、パートナー側の性格を変えたいという場合には、夫婦合同セッションというメニューもありますので、知っておいていただきたいです。


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