夫婦や家族の問題は、無意識に従っている「家族神話」のせいかもしれません
家族神話とは
家族神話とは、家族の中で、世代を超えて信じられている暗黙のルールであり、家族各人を縛るものです。
例えば、医者の家系のある家族では、「男子は医者になるべきである」
「女子は医者と結婚するべきである」という家族神話が信じられています。
他には、
・子どもは複数人いたほうがいたほうがいい
・子どもは親をどんなときでも敬うべきである
・家族の中では秘密事を持ってはならない
などです。
家族神話は、個人を必要以上に統制し、無意識レベルで行動にブレーキをかけたりすることで、家族の問題を引き起こしたり、その当人の生きづらさにつながることがあります。
ところが、あまりにも当たり前のように信じ込まれているために、
そのことに無自覚だったりします。
夫婦の場合、それぞれが受け継いできた家族神話を持っているため、そのことが原因で、不和やトラブルの原因になることがあります。
ある家族カウンセリングの事例
子どもの不登校のことで相談に来た夫婦がいました。
この夫婦は、会話に少しでも緊張状態になると、お互いその場から回避する傾向がありました。
そのため、夫婦間の会話は表面的で希薄なもので、子どもが問題行動を起こしたときのみ、 かろうじて夫婦の会話が保たれるという状況でした。
カウンセリングを通して、夫婦がそれぞれ硬直化した家族神話をもっていることがしだいに明らかになってきました。
夫のほうは、家系をたどると、自分の両親と、父側の祖父母が不仲を原因に離婚していました。
本人も、物心ついたころから、両親は毎日のように口論しており、挙句の果てに離婚した親の姿を見て育っていました。
夫の家系では、「話し合いすると必ず口論になり、結果ろくなことにならない」という家族神話が形成されていたのです。
話し合いを回避することは、夫にとっては、最悪な結果を避けるための夫なりの家族の守り方であったのです。
一方で、妻側は 「妻は夫に口答えをしてはならない」という家族神話をもっていました。
母親も、父方、母方の祖父母も家父長制の家族でした。
妻自身も、母親が父親に口答えせずにひたすら耐えてきた姿を見て育っていました。
カウンセリングでは、夫婦がそれぞれ引き継いだ家族神話に気づき、言語化することができたことで、この夫婦は家族神話から解放されることができました。
夫婦間で本心を語り合うことの大切さを見出したこの夫婦は、会話が増え、 夫婦が一致して子どもと関わることで、子どもの不登校を克服することができるようになっていきました。
それだけでなく、子どもの問題に取り組むうちに、自らの生き方を問い直すことができ、自分の生き方を縛ってた家族神話から自由に生きることができるようになりました。
「このことがあったのは、子どもの不登校があったから」と、子どもに感謝すると話すまでに至りました。
さて、あなたの家では、世代を超えて信じられている暗黙のルールはないでしょうか?無意識のうちに縛る家族神話はありませんでしょうか?
そのことが、夫婦関係に知らず知らずのうちに、悪影響を及ぼしているということはあるかもしれません。
ぜひ、機会があれば、夫婦で話し合ってみて頂きたいです。
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