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親の介護で夫婦や兄弟で「もめない」ための話し合いのポイントとは

夫婦の親に対する介護をきっかけに、夫婦に亀裂が入ったり、場合によっては離婚に至ることがあります。

僕のクライアントでも、そのようなケースを多く見ています。

前々回、前回と、そのような状況を避けるための考え方や知っておいてほしいことをまとめました。



備えとしての話し合いの必要性


親が突然要介護状態になるってこと結構多いです。
その結果、子どもがその対応に追われたり、振り回されることがよくあります。

心の準備してないところで、突然親が要介護とになって、慌てて対応し始めるものの、それが後々になって家族の揉め事の種になるとが非常に多いです。

親が元気なうちから、親の気持ちやニーズもヒアリングしてあげながら、兄弟姉妹間で話し合いをするってことを是非 やっておかれるといいと思います。

対話の際のポイントとなることを、親と兄弟姉妹、夫婦に分けてご紹介します。

今回は、まだ要介護状態ではないけども、備えとしてどんなことができるのか、僕の実体験なども踏まえながらご紹介します。


1.親との対話

親が元気なうちにやっておくとよいことは「対話」です。

介護が必要になったときに、どこで、どのような支援を受けたいのか
そこで必要となるお金をどうするのか
子どもである自分にどう関わってほしいのか

ということは、早めに確認したほうがいいでしょう

また、親は、ちょっとしたことを境に、どんどん認知機能や身体能力は衰えます。

僕の親も、一度入院したことで、一気に認知症が進んでいき、その後は坂道を転がるように、要介護度が上がっていきました。

対話の材料として、親の状況を客観視するということもオススメです。

現状の親のサポート必要度をチェックを行うシートを「NPO法人となりのかいご」のサイトからダウンロードできます。リンクを貼っておきます。

青いところに三つ以上○が付く場合は、専門家に頼ってみるといいです。

専門家として、地域包括支援センターがあるます。

地域包括支援センター(包括)は行政が委託をした公的な機関で、人口2~3万人に一つ、都市部であれば中学校区に一つ設置されています。

専門家に頼るというのは、困ってから相談すると思いがちですが、そんなことはありません。

包括は、地域のお年寄りの健康寿命を延ばす仕事も担っています。僕も大変お世話になりました。

包括が、どんな場所かを知る上でも、気軽に相談してみてください。


2.兄弟姉妹間での対話


話し合いをする際には、次の2 点もしっかりと決めるといいです。

一つは介護費用の負担は誰がどれだけ負担するのかということ。

もう一つは、誰かが親と同居して介護するとなった場合、その介護したものには親が亡くなって相続の時にどの位、リターンがあるのかということです。

この2点は後々、特に揉め事になりやすいです。

そして、話し合って決めた後は、それを公証役場に行って、公正証書にしておくことをお勧めします。誰かが個人的に記録しただけでは、後になって「そんなことは言ってない」って揉めるケース本当に多いのです。

親の介護で兄弟姉妹がもめるというのは、親としてもとても残念なことですが、実際は多く発生しています。

ちなみに心理学ではこういった ことを「父性」と呼びます。

はっきりさせるとか、曖昧なものを明確に言語にする、ルールを決めるとか文章にして残す

こういう働きを父性といいます。

ところが、日本は「母性社会」と言われています。

なので、なぁなぁで、曖昧で済まそうとする風潮があります。

まあまあ、そこまではっきりさせなくても、なんとなく、みんな理解したんじゃないでしょうかといったような、馴れ合いで曖昧なまま終わってしまう。

その結果、後で揉めるということが非常に多いです。

3.夫婦での対話

自分の親の介護義務は、パートナーは直接負うものではないことは、前々回の記事でご説明しました。

ただ、重要な利害関係者であるので、話し合いの結果については、都度共有すべきでしょう。

そして、自分の親の介護のタイミングで夫婦で話し合いたいのは、自分たちは、どんな老後を送りたいかということです。

僕の両親は、老後、「子ども達を頼ることはせず、自分たちで何とかする」と元気な頃は話していましたが、実際はそのようにはなりませんでした。

自分たちが入るお墓のことは、考えてくれていたのはありがたいことでしたが、自分たちの想定以上に、身体や認知機能の衰えが進み、どのような支援を受けるのか、自分たちでは全く考えきることができず、本当の意味で本人望む、人生の終盤を迎えられたのか、疑問に思います。

僕の両親を見ていたことで、妻とどんな老後を迎えたいか、最期はどのように終えたいか、お墓はどうするかということを、断続的に対話を重ねています。

ぜひ、年齢が50過ぎたら、少しずつでも話し合って、お互いの考えをすり合わせておきましょう。


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