"やった後悔"と"やらない後悔"どちらが後に引きずるのでしょうか
あなたは、やってみたいと思っていながら、うまくいかないことを恐れてやれていないことありませんか?
僕の妻は、大学受験にチャレンジしたいという願望をもっています。
もともと、小学校から女子校育ちだったのですが、行きたい大学があったにも関わらず、家庭の事情で、そのままエスカレーター式に付属の大学に入学しました。
そのことが、未だに悔いが残っているらしく、アファフィになってチャレンジしたいと思っています。
ただ、なかなか、踏ん切りがつかないようです。
もちろん、トライすることには、色々リスクはありますが、実施に、やった後悔とやらない後悔、どちらが後に引きずるのでしょうか。
行動しなかったことに対する後悔は行動したときの2倍
トーマス・ギロヴィッチ、ヴィクトリア・メドヴェクらの研究では、人は行動したことを後悔するより、行動しなかったことを後悔する場合が多いという結果が繰り返し明らかになっています。
とくに、長期間に及ぶ後悔にはこのタイプのものが多いとのことです。
「行動しなかったことに対する後悔は……行動したことに対する後悔よりも、長く尾を引く」と、ギロヴィッチとメドヴェクは初期の論文で記しています。
『モチベーション3.0』の著者であるコンサルタントのダニエル・ピンクによると、大手のソフトウェア・データ分析会社と協働のもと立ち上げた調査の回答でも、行動しなかったことへの後悔が行動したことへの後悔の2倍近くに上っているそうです。
また、別の調査によると、中国、日本、ロシアなど、個人主義的傾向が比較的弱い社会でも、行動しなかったことへの後悔のほうが目立つといいいます。
なぜ、行動した後悔よりも、行動しなかったことのほうが悔いが残るのか。
その主たる理由は、行動した場合、結果が明らかになるという点にあります。
結果がわかっているので、後悔の感情が続く期間が短くて済むのです。
一方、行動しなかった場合は、その後どうなったかは想像するほかないのです。
「行動しなかったことに対する後悔は、行動したことに対する後悔よりも、生々しく、現在進行形で未完成の性格が強いため、意識に上る頻度も高い」と、ギロヴィッチとメドヴェクは記しています。
さて、この研究結果について、あなたは、どう思いますか?
例えば、僕も、学生時代、好きな人に告白しなかったことを、未だに後悔しています。
ほかにも、結婚してからも、もっと子どもができる前に、海外旅行に行っておけばよかったなども後悔したり、亡くなった両親に対しても、もっと一緒に優しく接すればよかったなどと悔やむことが、未だに尾を引いています。
2024年もあと2ヶ月となりました。
あなたにとって、どんな一年でしたか。
家族や夫婦関係にまつわることで、本当は今年上にやりたかったけども、まだ果たせていないことはないでしょうか。
ぜひ、そんなときは、今回のnoteの内容を思い変えていただき、「やった後悔」のほうを選んでいきませんか。
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