なぜパートナーに対して言い方がキツくなってしまうのか
アサーティブについて、この数回お伝えしています。
夫婦間のコミュニケーションをより良くしていく上で、夫婦双方にぜひ知っておいてほしい考えでありスキルです。
ぜひ、過去の記事もチェックしてみてください。
アサーティブが自他尊重のコミュニケーションスタイルであるのに対して、それとは異なる2つのコミュニケーションスタイルがあります。
それが、アグレッシブとパッシブです。
アグレッシブ(攻撃的)な自己主張は、パートナーの立場・ニーズを考えずに、自分の考えを押し通す、他者否定的なコミュニケーションスタイルです。
もう一つは、パッシブ(受身的)な自己主張です。
自分の立場・ニーズを犠牲にして、パートナーに合わせる、自己否定的なコミュニケーションスタイルです。
夫婦において、アサーティブなコミュニケーションが取れれば理想ですが、つい、どちらか一方、あるいは双方がアグレッシブだったり、パッシブになることがあります。
今回は、アグレッシブに陥らないためにどうすればいいかを考えるために、なぜ夫婦間でアグレッシブになってしまうのか、その要因をご紹介します。
もし、あなたのパートナーの言動が攻撃的だなと感じる方は、自分のパートナーに当てはまるものはないか、ぜひチェックしてみてください。
1.パートナーに対して優位に立ちたいという気持ちが強すぎる
まず、パートナーに勝つことやパートナーの上に立ちたいという気持ちが強いということが考えられます。
二人の関係で自分が主導権を握りたい、パートナーに負けたくないと思っている人です。このような人は、パートナーの気持ちや考えや欲求にはあまり関心がなく、パートナーが自分の言うとおりにしてくれればよいと考えています。
2.幼児的な甘えから抜け切れていない
「自分を優先してくれてあたりまえ」「相手が自分を満たしてくれる」といった幼児的な甘えから抜け切れていない可能性があります。
夫婦関係は、親と子どものような「与える・受ける」という一方的な関係ではなく、お互いに与え合うものであることが理解する必要があります。
3.自分が常に正しいという思い込みを持っている
「自分は常に正しい」と思い込みを持っている可能性があります。
パー トナーが自分とは異なる考えや気持ちを抱いたときにそれをありのまま受容することができず、パートナーが間違っていると認識するために、押さえつけようとしたり無視したりしやすくなります。
4.真面目で責任感が強すぎる
真面目で責任感が強いがゆえに、「こうあるべき」「こうであるはずだ」「こうするべきだ」と考える傾向が強くなり、自分が正しいと信じていることをパートナーに押しつけてしまうことがあります。
本人としてはパートナーのためを思っているのですが、パートナーからすると、自分の気持ちや考えや欲求を理解してくれようとせず、自分を否定されていると感じることがあります。
5.自分の弱さを認められない、知られたくない
弱い自分を認められなかったり、他者に知られたくないという思いが強い人は、自己防衛のために攻撃的に振る舞うことがあります。
時に落ち込んだり泣いたりすることは自然なことなのですが、そんな自分に向き合うのはとても怖いので、強がったり意地を張ったり、怒りをぶつけたりしてしまうのです。
その他、疲れや忙しさで、心に余裕がなかったり、ストレスが積み重なっていると、イライラして攻撃的な言い方になることもあります。
以上、攻撃的な自己主張の背後にある理由5つ確認しました。
あなたが、もしパートナーに対してアグレッシブな言い方になることがあるとしたら、まずはその理由を確認することが、アサーティブなコミュニケーションを取れるようになる上でのポイントとなると思います。
また、あなたのパートナーが、アグレッシブであるとしたら、その理由を分かっておくことは、相手の理解にもつながります。
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