なぜパートナーに対して言いたいことがいえないのか
コミュニケーションのスタイルは、以下の3つに分けられます。
■攻撃的な自己主張のアグレッシブ
■受身的な自己主張のパッシブ
■自他尊重の自己主張のアサーティブです。
それぞれの基本的な対人態度は、以下のように表されます。
アグレッシブが、「I am OK. You're NOT OK.」
パッシブが、「I am NOT OK. You're OK.」
アサーティブが、「I am OK. You‘re OK.」
夫婦間のコミュニケーションも、アサーティブが理想ですが、時に、アグレッシブになったり、パッシブになったりします。
前回は、なぜアグレッシブになってしまうのか、その要因をご紹介しました。
今回は、夫婦関係において、パッシブ(受身的)なコミュニケーションになる3つの要因をご紹介します。
1.対立を避けたい気持ちが強すぎる
誰しも、パートナーとはなるべく対立や緊迫した状態のない関係でいたいと思うでしょう。
ただ、夫婦で価値観が必ずしも同じではないからこそ、対立や葛藤は避けることはできません。
そのような状態を避けたい気持ちが強すぎると、パートナーとは違う気持ちや考えや欲求を抱いたときに、自分の考えを押し殺してしまったり、きちんと表現しなかったりになりがちです。
2.察してほしい気持ちが強い
パートナーには、自分の気持ちや考えや欲求をわざわざ言葉にして言わなくても、察してわかってほしいと思う人は少なくありません。それが自分のことを愛していることの証と感じている人もいます。
しかし、どんなに愛し合っている二人でも、長年にわたってよい関係を保っている二人であっても、いつもパートナーの気持ちや考えや欲求を的確に察することは非現実であり、甘えともいえます。
また、皮肉なことに、察してほしい気持ちが強い人は、自分の気持ちや考えや欲求を言葉にしないだけでなく、自分でも気づかないうちにあえて表情や態度には出さないようにしていたり、本心とは反対のことを言ったり行動として表したりすることがあり、パートナーにはますます気づかれにくくなるということもあります。
3.パートナーとのパワーの差を感じている
二人の間のパワーバランスに著しく偏りがあり、二人の間の大事なことはパートナーがほとんど決めてしまうとか、二人の関係をパートナーがコントロールしている、自分は二人の関係に影響を与えるだけの力がないと諦めていると、「結局、最後はパートナーの言うとおりになってしまう」とか、「どうせ何を言ってもムダ」と思ってしまい、自分の意見を伝える気がなくなってしまいます。
たとえば、経済力がないことを負い目に感じている妻は、夫に対して非主張的になりがちです。また、妻の発言量の多さに圧倒され、何を言っても言い負かされていると感じている夫も、非主張的になってしまいます。
4.自己肯定感が低く自信がもてない
自己肯定感が低いと、根拠なく自分の感じている気持ちや欲求、考えていることを、取るに足らないものと過小評価したり、パートナーから大切にされなくてもしかたがないと諦めがちとなります。
そして、「ダメな自分」というマイナスの自己イメージが強くなっていく可能性があるのです。
以上、パッシブ(受身的)な自己主張の背後にある理由4つ確認しました。
あなたが、もしパッシブな言い方になることがあるとしたら、まずはその理由を確認することが、アサーティブなコミュニケーションを取れるようになる上でのポイントとなると思います。
また、あなたのパートナーが、パッシブなコミュニケーションスタイルであるとしたら、その理由を分かっておくことは、相手の理解にもつながります。
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