痛いのと苦しいのが嫌な私がシステマの打撃を受けるために練習したこと
私はありがたいことに、痛くて苦しいことが苦手です。だから、システマの練習で打撃を受ける練習は特に苦手でした。
初めて間もない頃、システマ東京で北川さんに打撃を受けたときはしばらく苦しい気分が抜けず、回復に4日かかりました。回復後、今までできなかったことに成功したりしたので、身体の状態がそれまでより良くなったと感じました。ただ、変化を体感した後も苦手意識は抜けず、セミナーに参加しても、受ける練習から逃げることが度々ありました。
去年の大晦日、システマ東京の煩悩退散クラスでストライクを色々な人からたくさん打ってもらいました。練習をやり込んでいる人の打撃にはかなり重いものもありましたが、そういうものを以前より普通に受けている自分がいることに気付き、驚きました。
去年は私はステイホームでリアルセミナーにはほぼ参加できていません。それでも受ける技術が上達したのは自主練を継続したからだと思います。
そこで、今回の記事ではストライクを受けるための自主練方法を紹介します。
私が主にやっていた練習は以下の二つです。どちらもミカエルや北川さんに教わったことです。この二つを継続的に行えば、誰でもストライクが以前より受けやすくなります。
① お腹を緩める
腹部をマッサージします。最初は指で行い、慣れてきたら、拳やスティック、椅子の背もたれを使って深いところまで緩めるようにほぐします。個人的に、これを続けていると消化が以前よりスムーズになったと感じます。内臓の調子が悪いときにもおすすめです。
参考動画
・指でのマッサージ方法を紹介している動画
・トロントオンラインストア(https://systemavasiliev.com/store/)にてダウンロード可能。後半でスティックで緩める方法を紹介しています。受けるだけでなく、与える側の自主練も行えます。
参考書籍
・椅子の背もたれを使った方法を紹介している本
② ブレスホールド
息を止めます。止めてじっとする。止めた状態で四大ワークや歩行などの動作をする。止めた状態で身体を叩く。様々なアプローチで心身に負荷をかけていきます。ポイントを限界に達した後の回復です。息を止めることで起きた恐怖とそれに伴う心身の緊張から呼吸でいかに早く回復するか。その力を養うための練習です。個人的な変化としては、上司に怒られても平気になってしまいました。
参考動画
・トロントオンラインストアにて販売中。ブレスホールドワークの紹介動画
・慣れてきた人向け。心肺機能を上げたいアスリートなどにもおすすめ
参考書籍
・ブレスホールドの効用ややり方を具体的に解説している本
打撃を受ける練習は格闘技等をやっていなくても、やると良いことがあります。私達の日常は未知の衝撃に満ちていますが、そういった衝撃を過度に恐れず、柔らかく受け流す心身を練ることで、今必要なことを落ち着いてこなせるようになっていきます。
私は今も痛いのや苦しいことは苦手です。ただ、システマを練習するうちに、不快感から逃げるだけでなく、そこに向き合い、コンフォートゾーンを広げていく努力を厭わなくなってきたと感じます。
この記事が何かの参考になれば、幸いです。それでは、また次回。
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