考察 「なぜ先生は剣を何振りも作るのか?」(その5)
執筆:狛犬(狛犬&獅子)
先生が剣を創る本当の意味とは!
結論
「なぜ先生は剣を何振りも作るのか?」この答えは、失われた剣を補うことで、新たに国生みを行い、次なる世「天津太祝詞音図」の世界を作ること。
その新しき世の皇尊(すめらみこと)に、今上天皇になって頂くことである。
先生は学生の頃、「浩宮徳仁親王(現今上天皇)の教育係になる」と誓われたとお聞きしたことがある。その思いがこの剣に込められているのだと私は思う。
「対称性通信」とは、古事記の世が変わることで日本が変わり、世界のひな型である日本が変われば世界が変わる。そして、地球、銀河と全ての世が変わることではないだろうか。
先生が作る剣を通して私は考察を行って来たが、この剣たちを通してほんの少しでも 先生のお考えや、見ていらっしゃる世界を共に見ることができるのなら、それは私にとって無上の幸福である。
終わりに111cm、「道主貴」(ミチヌシノムチ)
実は「祝殿」にはもう一振り直刀がある。刃渡り111cmの「道主貴」。
「道主貴」は古事記の中で誓約(ウケイ)の時に出てくる「宗像三女神」の事である。
「アマテラス」が統べる高天原に「スサノオ」が昇ってきたときに、警戒した「アマテラス」に「スサノオ」が潔白を証明するためにおこなったのが「誓約」である。
それぞれの持ち物を口で砕き息を吹く。そうして神生みをして占う。ただ古事記では「誓約」の成否を決めておらず、何をもって正しいかが判らぬまま始めた。その為「スサノオ」の宣言によって決着がついてしまった。
(注:日本書紀では男神を生んだら勝ちと決めてあり、スサノオが勝っている。やはり「古事記」に鍵がありそうだ)
これによりスサノオは高天原に昇り、やりたい放題だった。
「田の畔を壊し、糞で穢し、牛の皮をはぎ、機織りを串差しにして殺してしまった。」
最初は大目に見ていた「アマテラス」も困り果て、天の岩戸に閉じこもってしまったのである。
「スサノオ」の行いは、大祓祝詞の「天津罪」そのままだ!
ここで、if もしも「誓約」でアマテラスが先に宣言していたら・・・。
誓約の時、「スサノオ」の剣を3つに折り、吹き、神生みして生まれた「宗像三女神」を「アマテラス」が先に我が子とし宣言し、「スサノオ」を高天原に入れなければ、「スサノオ」の世である「天津金木音図の世界」にならずに高天原はそのまま「アタカマハラヤナサワ」の世界「天津太祝詞音図の世界」だったのではないか。
「スサノオ」の象徴である剣を砕き生まれた「道主貴」を新たに剣とし、これを「アマテラス」が振るうことで新しき道「おみち」を指し記すことができるのではないか。
「道主貴」には天皇を助け道を示す意味もあるという。
先生から、次なるお役目を頂いた。「道主貴剣」の鞘拵え作りである。
完成ののち、この直刀も「祝殿」の御神体として収められる。
鞘拵えができ上がると、「天沼矛」・「道主貴剣」が祝殿に納まり、「天御柱」・「国御柱」が立ち現れる。そしてその間に「天道」がかかり振動し発動する。
いよいよ「天津太祝詞」の世界が動き出す。
すべての剣をそろえ、「天之御中主神」をお迎えし、新しき世の「皇尊」にこの世を統べていただくため。「今上天皇」に令和の新しき世を作って頂くため。
新たに、御劔20口、三劔の刀(「横綱太刀」大地に鎮魂の太刀の他2振り)による国防の為の刀を高倉下(刀匠)に打っていただく。その剣を持ち、御加勢することこそお役目と心得、これからも日々邁進してまいります。
まだまだ剣の「おみち」はつづく。
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【狛犬(狛犬&獅子)プロフィール】
道人(どうじん)
【狛犬】
大野靖志との出会いがきっかけとなり 七沢賢治と対面。その折「弟子にしてください!」と言う。
賢治先生は弟子は取っていなかったが、なんと言った者勝ちで「一番弟子となる。
その後、白川学館が立ち上がり一期生として入門。七沢研究所に参加。
【獅子】
狛犬の誘いを受け、大野靖志に逢う。その後、白川学館二期生として入門。一人で居ると必ず「狛犬は?」と聞かれるのが悩み。
元・番組制作会社勤務の腕を買われ、七沢研究所に参加。
現在:出家1号2号となる。肩書き「道人」
作品:「白川学館入門講義」「白川探訪」
「横綱太刀物語」 他。