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言霊量子論 その2
執筆:ラボラトリオ研究員 杉山 彰
森羅万象を支配する4つの力
宇宙を光速度で飛び回っていた素粒子は、ヒッグス場と相互作用することにより質量を得るようになり、最終的に私たち自身の肉体をも含め、宇宙の森羅万象のすべての物質の、事物実体として存在するようになったのでした。ここまでが前回のお話しでした。
今回の言霊量子論は、この宇宙の森羅万象が、実は4つの「 力」 で支配されているというお話をしてみたいと思います。4つの「力」 とは「重力」、「電磁気力」、「強い力」、「弱い力」の4つの「力」 を言います。
1つ目の「重力」は言うまでもなく、アイザック・ニュートンが発見した万有引力です。すべての物質は互いに引き合い、その「力」の大きさは引き合う物質の質量の積に比例し、距離の2乗に反比例する、と定義されています。
2つ目の「電磁気力」は、電気の<力> と磁気の<力>を一つのものとして認識した<力>で、原子を結びつけて分子をつくり、私たちが日常生活で触れる様々な物質を形づくる<力>です。机が固いのも、椅子に座ることができるのも、机や椅子の中の分子が電磁気力の電荷でまとまっているからです。この<力>がなければ、私たちの身体はバラバラになってしまいます。
3つ目「強い力」は、原子核を構成している中性子と陽子を結びつける力です。この<力>は中間子と呼ばれ、湯川秀樹によってその存在が予言され、発見された<力>です。
4つ目「弱い力」は、原子核や中性子や中間子などの粒子を崩壊させるときにβ線やγ線などの電磁波を放射して私たちの遺伝子を損傷させる悪影響を及ぼす「力」でもあるのですが、同時に、この「弱い力」は私たちの生命の源である太陽が燃えるエネルギーを制御する力でもあるのです。もし、この「弱い力」が存在しなければ、私たちの太陽は、とうの昔に燃え尽きていたといわれています。
さて、森羅万象を支配する4つの<力>を駆け足で説明しましたが、次に別の観点からこの4つの<力>を論じてみたいと思います。
通常、中学校で習う<力>は、物体に<力>が働くとその物体が変形したり動き始めたり、運動の様子が変わったりすることを見いだす、と定義されています。しかし、<力>の働きは物体の形や運動の仕方を変えるだけではなく、<力>を受け取る相手の考え方や心の在り方を変える働きもあるのです。
たとえば「意志の力」、「意識の力」、「言葉の力」、「文字の力」の4つの<力>によって変わるのは、その<力>を受け取る相手の考え方や心の状態の在り方です。あくまでアナロジー的な解釈ですが、「意志の力」は「重力」のようにいっさい遮蔽されることなく、どこまでも到達する力であり、「意識の力」は「電磁気力」のように電荷を帯びて様々な思いを形づくる<力>であり、「文字の力」は「強い力」のように核となるべき事象と事象を書き起こして結びつける力であり、「言葉の力」は「弱い力」のように脳波という電磁波を放射しながら生命の源を燃やすエネルギーを制御する<力>であると置換することが可能です。
私たち人間は、宇宙の森羅万象の一部として存在しています。この宇宙の森羅万象を支配している「 力」 が4つあるというのなら、森羅万象の一部である私たち人間を支配している<力>も4つあるに違いないというのが、一つのアナロジー的な思考方法です。言霊量子論を宇宙の森羅万象を支配する4つの<力>と、人間の体と心という森羅万象を支配する4つの「力」 と同定しようとするお話しは、ある意味では「こじつけ」のようにとらわれるかもしれませんが、量子論というのは粒子として眼に捉えることができる状態と、波動として眼に捉えることができない状態の重ね合わせの ”ゆらぎの現象” であることが本質です。
言霊の<力>とは、「意志の力」、「意識の力」、「言葉の力」、「文字の力」の4つの「力」の重ね合わせではないだろうか。もちろんこの話は、あくまで私見であるが。言霊量子論2は、ここまでにしたいと思います。(つづく)
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【杉山 彰(すぎやま あきら)プロフィール】
◎立命館大学 産業社会学部卒
1974年、(株)タイムにコピーライターとして入社。
以後(株)タイムに10年間勤務した後、杉山彰事務所を主宰。
1990年、株式会社 JCN研究所を設立
1993年、株式会社CSK関連会社
日本レジホンシステムズ(ナレッジモデリング株式会社の前身)と
マーケティング顧問契約を締結
※この時期に、七沢先生との知遇を得て、現在に至る。
1995年、松下電器産業(株)開発本部・映像音響情報研究所の
コンセプトメーカーとして顧問契約(技術支援業務契約)を締結。
2010年、株式会社 JCN研究所を休眠、現在に至る。
◎〈作成論文&レポート〉
・「マトリックス・マネージメント」
・「オープンマインド・ヒューマン・ネットワーキング」
・「コンピュータの中の日本語」
・「新・遺伝的アルゴリズム論」
・「知識社会におけるヒューマンネットワーキング経営の在り方」
・「人間と夢」 等
◎〈開発システム〉
・コンピュータにおける日本語処理機能としての
カナ漢字置換装置・JCN〈愛(ai)〉
・置換アルゴリズムの応用システム「TAO/TIME認証システム」
・TAO時計装置
◎〈出願特許〉
・「カナ漢字自動置換システム」
・「新・遺伝的アルゴリズムによる、漢字混じり文章生成装置」
・「アナログ計時とディジタル計時と絶対時間を同時共時に
計測表示できるTAO時計装置」
・「音符システムを活用した、新・中間言語アルゴリズム」
・「時間軸をキーデータとする、システム辞書の生成方法」
・「利用履歴データをID化した、新・ファイル管理システム」等
◎〈取得特許〉
「TAO時計装置」(米国特許)、
「TAO・TIME認証システム」(国際特許) 等
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