ギャラリーふとまにの里 如月編
執筆:ラボラトリオ研究員 竹内 健
三寒四温。立春を過ぎると、ふとまにの里にも徐々に春の兆しが見えてきました。
ギャラリーふとまにの里 如月編では、小さな春を中心に、躍動感が現れ始めた里の様子をお届けいたします。
春の七草であるナズナ(ぺんぺん草)が、ふとまにの里のいたる所で花を咲かせる。
ゆり?の球根から芽が出てきました。小さな命の息吹が聞こえてきそうだ。
ある日の夕暮れ。水面に夕陽が反射して、四方八方を照らす。
一日の最後の温もりを味わい、一日を終える。
ふとまにの里ではないが、弊社施設内にある梅の花。
清々しい透明感のある晩冬の青空と梅は良く合う。
日の出直前
東屋から澄み渡った朝の空と富士がクッキリ見える。
そして、朝陽がゆっくりとふとまにの里に注ぎ始めた。
かかしにもゆっくりと、穏やかな陽が注がれる。
新芽が力強い。たくましく育ってほしい。
花が咲くのが待ち遠しい。。。
マコモ池のマコモも芽が出始めてきた。
夏には2mを超え、青々しいたくましい草になる。
東屋が見えなくなるほど。。
ある日の夕暮れ。。
空の下の方を見ると、鳥が翼を広げて飛び立つ姿にも見える。
幻想的な夕暮れ。。
天気のいいある日。
東屋から富士を望む。
時折、風鈴がチリンチリン鳴って、心地よいBGMが流れる。
まるで時間が止まったかのような感覚に陥る。
にんにくも大きくなってきた。
土がカラカラに渇いても、たくましく育つにんにくを見ていると、
自然の生命力を感じる。
落葉した枯れ葉の隙間から、小さなヨモギの芽が顔を出す。
秋に採って、フライパンで煎ると、香ばしいヨモギの茶葉が出来る。
想像しただけで、癒される。。
まだ芽が出る前のシャインマスカットの木。
春になると地面から水を吸い上げ、養分を蓄える。
まだ動きがないモノクロな印象だが、春に向けて着々と準備を進めている。
清々しいある初春の午後。
もし鳥だったら。。。
思いっきり飛びたい。。
春に珍しい、いわし雲。
定植したばかりのハナミズキ。
例年だと5月に花を咲かせるが、ふとまにの里に根付くといいな。。
ピヨピヨとかわいい鳴き声で、人に近づくモズ。
春は、鳥にとっても居心地のいい季節なのだろう。
東屋と富士は、ホントよく合う。
日本人のDNAの中に組み込まれた、安らぎを感じる光景だ。
燦々と降り注ぐ朝陽。
躍動感を感じさせる初春の日の出。
先週、柿畑の木々の間に、梨(おくさんきち)を植えた。
実がなるのに3、4年。本来の大きさの実になるには、8年以上かかると言われている。
気が長くなりそうだが、コツコツ育てていきたい。
寒さに負けず、凍った池の中から力強く青々しい芽が、天に向かって伸びていく。
三日月池の周りに自生する草木はホントたくましい。天まで届けとばかり、
真っ直ぐ上に向かって伸びていく。。
締めは、純白の白さぎ。
今年も縁起良く春を迎えられそうだ。
3月に入り、ますます春の鼓動が息吹いてきました。
3月は、躍動著しい春のふとまにの里をお届けできたらと思います。
お楽しみに!
【バックナンバー】
■令和3年
ギャラリー 『ふとまにの里』睦月編
■令和2年
ギャラリー 『ふとまにの里』 皐月編
ギャラリー 『ふとまにの里』 水無月編
ギャラリー 『ふとまにの里』 文月編
ギャラリー 『ふとまにの里』 葉月編
ギャラリー 『ふとまにの里』 長月編
ギャラリー 『ふとまにの里』 神無月編
ギャラリー 『ふとまにの里』 霜月編
ギャラリー 『ふとまにの里』 師走編
◎ふとまにの里
富士山が見える甲府市内のneten株式会社にある、
緑の里山公園「ふとまにの里」。
2,200坪の大地に広がる「ふとまにの里」には、
起伏のある丘と森があり、その間を縫うように、
木と石と土で自然に作られた小川が流れ、
途中には、水を浄化する働きをするマコモが生い茂るマコモ池、
魚やエビ、水生昆虫がいっぱいの三日月池がある。
小川とつながる手植え自然栽培の田んぼ、
野菜畑や葡萄畑もあり、昔ながらにあった、
古き良き日本の里山を再現。
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【竹内健 プロフィール】
neten株式会社所属。ふとまにの里の管理と農業を担当。
米やぶどう作りに精を出す傍ら、趣味は登山と写真。
登山は低山から海外の5000mを超える山まで、
美しい光景を追い求め、シャッターを切る。
また、年に1回は海外に出かけ、人々の素朴な様子も切り撮る。
人も自然もありのままの美しさを撮る事を信条としている。