アーユルヴェーダ的春(ヴァサンタ वसन्त)の過ごし方
春の季節(ヴァサンタ वसन्त[vasanta])の過ごし方
春は3つの性質(トリドーシャ त्रिदोष[tridoṣa])の中のカパドーシャ(कफदोष[kaphadoṣa])が増大する季節です。
カパ ドーシャの性質は、重く、冷たく、柔らかく、密で、安定し、固く、曇っています。なので全体的に身体の重さ、だるさを感じるかもしれません。
また、花粉症、風邪、鼻づまり、咳、など気管支に影響が出やすくなります。そんな方には鼻うがい(ジャラネーティ(जलनेति[jalaneti]))がおすすめです。
お天気も日毎、1日の中でも目まぐるしく変わります。
日中暑くても朝晩は冷え込んだりするので、
寒暖の差に気をつけ身体を冷やさないように心がけましょう。
上着やコートは欠かせませんね。
運動
冬に溜め込みすぎたエネルギー放出のために軽い運動(ウォーキングなど)がおすすめです。ヨーガ(योग[yoga])のアーサナ(坐法(आसन[āsana]))やプラーナーヤーマ(呼吸法(प्राणायाम[prāṇāyāma]))もすすめられます。
食事
肉や油脂、消化に重そうなものを避けて、軽い食事を心がけます。
春野菜(苦味成分のあるもの)を摂ります。辛いもの、渋いものも良いとされています。季節の食材で美味しくいただきましょう。
油、脂っこいもの、甘いもの、冷たいものはオススメされません。
オススメスパイスはお腹の調子を整える系
ジンジャー、ミント、グラックパッパー、クミン、ターメリックなど
甘いものはおすすめではないのですが、生蜂蜜はカパの方にも良いとされています。でも食べ過ぎにはご注意くださいね。
美容
ドライマッサージ(ガルシャナ घर्षण[gharṣaṇa])をします。絹の布、または専用の手袋をして関節部分は丸く、手足などは身体の中心から外に向かって優しく擦っていきます。
リンパの流れを良くし、血流を刺激し、循環を高め、体温を上げます。皮膚の刺激により、肌の質感を上げ明るくしてくれます。脂肪部分は強めにしてセルライトに効かせます。アーマ(毒素(आम [āma]))の排出にも役立ちます。
ヴァータ体質(वात[vāta])で乾燥気味な方は様子を観察しながら控えめでお願いいたします。
心
季節が暖かく、明るくなってきたことで、外出の機会も増えて食べすぎたり、疲れたりするかもしれません。そうした時には一旦心を落ち着けて自分の中にあるスペースに留まります。シャーンティ( 平和(शान्ति[śānti]))な自分に戻ることで、より健康で軽い気分になるだけでなく、春の息吹を楽しむ準備が整います。
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