
ご機嫌を迎えにいく日曜日
大人になっても日曜日の朝の微睡に浸っていた。
この感覚は悪くなく、それどころか結構好きなのだが、飛び起きた。
恥ずかしいが僕は雪が大好きなもので、東京が積雪予報ということで抑えきれないワクワクを原動力にカーテンをいつもより勢いよくシャッと開けた。
僕の目には白が入って来ず、寝ぼけているせいにしたかったが、カーテンを開けると同時に入ってきた冷気とワクワクにより完全に目は覚めた。
豪雪地帯の方からすると信じられないと思いますが、雪が降らなくて少しガッカリした皆さん、また次に期待しましょう。
まぁ雪のような完全に環境起因のものにご機嫌を左右されるようなことではいけないと思い、久々に絵を描いてみようとiPadを手に取った。
描きたいのはやっぱり人で、その上好きな人しか描けないので描く人物はびっくりするくらい早く決まった。
今日の日曜日の朝の気分では、「リアム・ギャラガー」というマンチェスター出身の職業・ロックスターにした。
完成度は意外と自分では気に入っている。
タンバリンを咥えて直立不動のこのロックスターは何を思ってるんだろう?
不思議な存在だ。やっぱり人間描くのが楽しいな。
何より描いている最中の没頭している時間帯の幸福度。
寝起きの微睡といい勝負だが、今日のサンデーモーニングに思い立って描いていること自体でご機嫌を迎えにいく作業のようなもの。
ご機嫌は迎えに行けるということを再確認した日曜日。
今シーズンのうちに、雪が降る日に窓際でホットコーヒーを飲みながら絵を描く日が来ればいいな。