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猫背で小声 | 第27話 | 窓際の書斎

焦らず 腐らず 疎(うと)まずに
背伸びはせずに 息を吐き
大きくならず
小さくならず
こんな自分を卑下せずに
苦しい時を過ごした日    

寝ても 醒めても 朽ちた日も
よろこぶ人やかなしむ人
顔が浮かんで息絶えず
絶えぬ自分に安堵して
ただの一日終えてみる



実は最近までメンタルを崩し会社を休職していました。
休職が恥ずかしいとか、情けない奴だとか、思われたくないという気持ちがあり、人にはあまり伝えていませんでした。

今では体調は安定していますが、休職中は気持ちと身体が安定せず、不安な気持ちで、毎日「死んでしまいたい」とか「死んでしまうんじゃないか」とか自分で自分を抑えきれずにいました。

そんな気持ちを和らげてくれたのが会社の女性上司でした。

その上司は物事をはっきり言う人なので、ぼくは、この人を少し信じてみようかなという気持ちになりました。ここまで体調が落ちる日々が続いたのは十数年ぶりだったので、自分でも「どうしたらいいんだろ」という気持ちにもなりました。

しかしその上司との会話や LINE でのやりとり、病院からもらう薬の変更などで次第に体調も改善していきました。

今までも親しくしていましたが、体調を崩したことでさらに深い関係性になりました。今回の休職を前向きにとらえるなら、この上司とさらに信頼関係を築けたことと、病気をして困っている人たちや休職してしまっている人の気持ちが再度わかるようになったという財産を得た、ということでしょうか。

「健康が一番ですね」

と、人は言いますが異議なしですね。
ほんと健康じゃないとなにもできません。
健康じゃないと薬が増えてお金もかかってしまいます。

病に臥(ふ)したベッドの上で、この先のいろんなことを考えましたが、この先この上司の元で仕事をやっていくことは今の自分にとってはすごく意味のあることだし「今の自分にできること」「今の自分にしかできないこと」だと感じました。

無題 - 2021年7月10日 09.05.19


もう一つ考えたことは、これからも文章を書いていきたいということです。
体調が悪い中での連載でしたが、この『猫背で小声』の執筆が生活の張りというか、励みでもあったんです。

ベッドの上ばかりにいて、どこへも出かけないぼくも、この連載を書くために地元のカフェに行き、これまで自分の生きてきた日々を思い出し、これからにつながることも表現できているので「アマチュア文章書き」という身分ですが「誇れる趣味」をくださったパークギャラリーの皆さまにはホント感謝です。

連載したことでいろんな方から反響や感想をいただいたのもものすごくうれしかったです。

ぼくは大谷翔平でもなく、なにの才能もない近藤学なので、こうしてこのまま文章を書くことが今後にもつながるし、「この先」を作っていくのだと生意気ながら思います。

自信はないけど野心はある。こんなスタンスでいいんじゃないかと。

そんな、猫背な日常です。

最後に。復職に関わってくれた人たちへ感謝の気持ち。
(テレビの提供風に)



この番組は、

話にコシとクセがある香川出身 
さとみちゃん

脊髄反射のコメント力 
山本くん

ネイティブヒロシマ
ケムケムB

オレンジとコイケに愛された
オーヤ3

いつもお綺麗Sじゃけえ
M子さん

洗車洗車さて乗車
テツさん

トウキョーイーストクライシス
今田美桜似のサトサン

以上、各者の提供で近藤学を復職に導きました。



👇 近藤さんへの質問や応援メッセージなどもぜひお待ちしてます。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdPNjBL64hkKw-GLX_pynk-EoKX8-I6dX5awcOZFy6dRUGVtA/viewform

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近藤 学 |  MANABU KONDO
1980年生まれ。会社員。
キャッチコピーコンペ「宣伝会議賞」2次審査通過者。
オトナシクモノシズカ だが頭の中で考えていることは雄弁である。
雄弁、多弁、早弁、こんな人になりたい。
https://twitter.com/manyabuchan00


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