マガジンのカバー画像

【 完結 】 連載 『自分ノート』 by 藤本将綱

5
この連載は、11月6日(水)からパークギャラリーで個展『流体から擬態へ』を開催するイラストレーター・藤本将綱による ”自分ノート” です。自身のことを紹介しながら作品と見つめ合う…
運営しているクリエイター

記事一覧

【 完結 】 自分ノート #05 | 影響を受けたモノのこと | 藤本将綱

自分の作風に影響を受けたモノとしては、 サスペンス・ホラー系の映画、ドラマの割合が大きいです。 無名の映画だろうが、どこかで観たようなB級テイストな映画だろうがそういうものを観てしまう。 ここ最近で観ておもしろいと感じた映画は 『Pearl』『ドント・ウォーリー・ダーリン』『ノック』『X』『アンテベラム』『アス』『メメント』『ハプニング』 海外ドラマでは 『ゼム』『キャッスル・ロック』『ウェイワード・パインズ』『ファーゴ』『アウター・レンジ』『怪物』 監督で言えばデヴ

自分ノート #04 | 作品のサイズのこと | 藤本将綱

今回の個展に出品している作品は小さいものばかりです。 いちばん大きいものでも(227mm x 158mm)。 なぜ小さいものだけにしているかというと、 アートに興味を持つひとが増えてほしいという気持ちからです。 日本の集合住宅は一般的に狭いです。 絵を飾りたいけどそんなスペース無いよ、というひとも多い。 だからそういう所でも飾りやすいサイズの作品を制作しようと思いました。 あと立体作品も作ったのですが手のひらサイズでかわいいです。 小さい作品の特徴として、他には な

自分ノート #03 | 個展のタイトル 『流体から擬態へ』 のこと | 藤本将綱

流体とは気体や液体のことです。 物理学的にはもっと別の意味もあるらしいですが今回はそれは無しで。(根っからの文系人間なのでくわしくはわかりません) 設定としては、気体や液体が意思を持ち始めて人間や動物、モノに擬態する(なりすます)能力を身につける。そして世界そのものに擬態していく様子を絵として表現しています。 ターミネーターで液体金属から人間に変身するロボットみたいな感じです。でも実際にはあんな映画みたいに完璧に擬態できるとは限らないかもしれません。 人間がミスしたり失

自分ノート #02 | 個展のテーマを決めたこと | 藤本将綱

2024年2月。 パークギャラリーで個展をさせてもらえることが決まりました。その際に個展のテーマを決めたいと思いました。ひとつテーマを決めてからそれに沿った展示をしたほうが個展全体がまとまる気がしたからです。 ちょうどその頃、パークギャラリーのオフィシャルポッドキャスト『ラジオ耕耕』を聴いていたある日のこと。「劇場版 うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」について語り合うという予告がされていたんです。「うる星やつら」はラブコメの名作として知っていましたが、映画は初耳で

自分ノート #01 | 自分のこと | 藤本将綱

はじめまして、藤本将綱と申します。 2024年11月6日(水)から個展「流体から擬態へ」がパークギャラリーで開催されます。 それに合わせて僕のことや気持ちなどをゆるく語りたいと思います。ふだん SNS で自分のことを語ったりしないんですよね。なのでこの機会に自分のことを知ってもらえたらうれしいです。 初回なのでまずは軽く自己紹介から。 藤本将綱(フジモトマサツナ) イラストレーター、アーティスト 1977年生まれ。 血液型はO型。 てんびん座。 福岡県北九州市生まれ、今