ハノイ暮らしの雑記帖④-ハノイご飯と振り返るあれこれ
ワンタン麺とスマホの修理
スマホが割れた。本当に知らないうちに割れていた。
最初は小さなヒビだったように思う。放置していたら、徐々に割れが広がり、浸水したら1発アウトレベルにまでなってしまった。
しばらくそのままにしていたのだが(私はこういうのは放っておく性格である)、田舎に赴任する前に流石に修理をしなければマズイ、と重い腰を上げた。
ホームステイの大家さんがお勧めする修理屋はこちら。
スマホ、タブレット、PC、なんでもござれ。
壊れた機材を持ち込むと目の前でテキパキと修理してもらえる。
この日も多くの悩めるハノイ市民が来店していた。
修理時間は2時間ほど。
空いた時間にmỳ vằn thắn(ミーバンタン)のお店に。
mỳ vằn thắnは日本でいうワンタン麺である。ベトナムの麺はフォーをはじめとしてお米の麺が多いのだが、mỳ vằn thắnは小麦粉の麺が使われている。
懐かしい優しい味。やはり食べ慣れている小麦の麺の方に親しみが湧いてくる。
mỳ vằn thắn、1番好きかもしれない。
2時間後。スマホの回収へ。
おおお!ちゃんと治っている!!!
輪ゴムでぐるぐる巻きの姿には思わず笑ってしまったが、新品同様に綺麗になった。感謝。
費用は500.000ドン(約3000円)で財布にも優しい。困ったらまた来ます。
鍋と冬のハノイ
寒い。
日本にいるとベトナムは南国のイメージだが、ハノイをはじめとする北部には四季があり、冬はしっかり寒い。寒いうえに曇りが続き、街全体が鉛色である。
冬の到来とともに鍋を提供するお店が増えてきた。いつもの卓球仲間も飲み会ではこぞって鍋をつついている。
鍋にもいろいろな種類がある。特に鳥鍋が一番美味しかった。もつ鍋と水炊きの中間の濃さくらいのスープにぶつ切りの鶏肉がごろごろ入っている。
ここに熱燗があれば最高なのだが、こちらでは冷たいRượu(お酒)を飲む。Rượu(お酒)は冷たいが、度数が優に30度を超えるので飲むうちに体が火照ってくる。
Rượu(お酒)にも様々ある。薬草を混ぜ込んだもの、発酵させたもの、日本の焼酎と味が似たもの、シンプルにアルコールの味しかしないもの、etc。
もっといろいろなお酒を探索してみたい。
日本食が恋しくなってきた
ベトナムのご飯はおしなべて美味しい。
日々、鼻息荒く未知のベトナム料理を発見するのに躍起になっている。
が、やはり舌は日本製である。頻繁に日本食が恋しくなる。
日本食は全体的に値が張る。財布事情的にもいっそベトナムに完全に適応し、日本食のことはきっぱり忘れてしまったほうが良い。
ベトナム料理こそ私の新しい心の味なのだ、と自分に言い聞かせることにしている。
そう言い聞かせた直後に、欲に負けて食べたお寿司が、ただただ旨かった。
つけ麺も旨かった。もう、ほんと、日本食、大好きだ。
こうもたくさん美味しい日本食のお店があるのがよろしくない。散財してしまうではないか。
最後に:さよならハノイ、よろしくコンクオン
実は私はもうすでにゲアン省コンクオンに1週間前から赴任している。
この記事もハノイを発つ前に出そうと思っていたが、引っ越しのバタバタ、職場挨拶のバタバタで後回しになっていた。
コンクオンにもローカルかつユニークな美味しい食事がかなりある。少数民族のタイ族(Thái)が多く住む地域なので、タイ族の伝統的な食事やお酒も楽しめる面白い地域である。またの機会に紹介できればと思う。
素敵な一年を!ではまた!