MAGUDARA
Amebaブログのコメント欄を中心に、一冊の本について深堀りしていきます。メンバーは少人数ですが、有志の皆さまの参加も歓迎です。
愛人/ラマン(河出文庫) 清水 徹訳 フュールステン広場にてフュールステン広場。それは広場と呼ぶには可愛らしすぎる小さな空間だった。中央の舞台のように一段高くなった場所は、天井や屋根こそないがロトンドと呼ぶに相応しい円形の空間になっていて、夏の光を浴びた緑の木立ちに四方から見守られるようにして1基の古い街灯が佇んでいた。 おそらくここを訪れた誰もをほっとさせるに充分な都会のオアシスと言うべき場所。 あなたのことを考える。正確にはあなた自身が書いた小説のことをとりとめもなく。
昨年6月より約1年近くにも渡って 開催して参りましたこの本の読書会も いよいよ今回で最後となります。 5回目の読書会にて「師」とは誰かについて 一応は読書会としての結論がでました。 また前回の【番外編】では メンバー他、皆様それぞれにとっての 師というものに触れる貴重な機会を得ました。 この本の内容については私の読書感想文で!! 【ノヴァーリスの「サイスの弟子たち」 哲学的なあまりに哲学的なー小説】 MAGUDARA|note それではメンバーの御紹介を 🍋リモーネ
前々回の第5回読書会のテーマである 「師とは誰なのか?」 これについて様々な意見が出揃いました。 また引き続き皆さんに一つ質問させて頂きました。 「あなたにとって「師」と呼べる人はいますか? よければ具体的にその人物を教えて下さい。 また出来ましたら何故そうなのか一言も」 それに対しいろいろと率直な回答をお寄せ頂いたので 今回はそれを紹介させて頂きます。 (第6回読書会にて有志代表の🐥Shionさんから寄せられたコメントより) まずは有志のお一人てんぱりまっくすさ
今回は「読んだのに理解しにくかった所&疑問点」より 「ヒヤシンスと花薔薇の挿話について」 こちらの考察です。 一冊をじっくりと深堀していくスタイル。 コメント欄に感想や質問など書き込んで頂けば、 次回本文に取り上げさせて頂くことも。 どなたでも奮ってコメント欄にてご参加下さい ! また、初めてこの記事を読まれる方や この本の内容については私の読書感想文をどうぞ!! ノヴァーリスの「サイスの弟子たち」哲学的なあまりに哲学的なー小説|MAGUDARA|note
「師とは誰なのか?」今回はいよいよその謎に迫れるか―。 その前に、質問4「理解しにくかった疑問点」の 前回からの続きです。 一冊をじっくりと深堀していくスタイル。 コメント欄に感想や質問など書き込んで頂けば、 次回本文に取り上げさせて頂くことも。 メンバーであるなしに関わらず奮ってコメント欄にてご参加下さい。 また、初めてこの記事を読まれる方や この本の内容などについては 私の読書感想文をどうぞ!! 👇 ノヴァーリスの「サイスの弟子たち」哲学的なあまりに哲学的なー小説|M
ノヴァーリスと検索し普通まず表示されるのは バラ図鑑、そして青味を帯びたピンク色の薔薇の写真。 しかし、詩人ノヴァーリスを知っている人や 名前の由来が未完の小説「青い花」からきていると 知っている人は案外少ないかもしれない。 Novalis は「新しい地を耕す者」を意味するラテン語。 ドイツ・ ロマン派という文学運動を興した中心人物で、 ここに詩人、思想家ノヴァーリスが 誕生したのである。 さて、今回のタイトル。 【小さな読書会】のメンバー、有志の皆さま
読書の秋本番でいよいよ佳境に入りました~ 【第4回読書会】今回は質問④の 「読んだのに理解しにくい所、疑問点」 さて、始める前に一つお断りしておきたいことが……。 今迄に、また今回のためにメンバーの皆様から質問を寄せて頂いたものをあれやこれやと意見を出し合ってすっきりできればと思っていましたが とても一回では終わりそうにないことに気付きました。 というわけで何度かに分けてやろうと思います。 どうかご了承ください。 一冊をじっくりと深堀していくスタイル。 コメント欄に感
気が付けば爽やかな風を頬に感じる10月 <読書の秋>にふさわしい季節がやってきました。 さて、第2回読書会から少し間が空きましたが 🔔そろそろ【第3回読書会】の開催です。 この本の内容について知りたい方は私の読書感想文をどうぞ!! ノヴァーリスの「サイスの弟子たち」哲学的なあまりに哲学的なー小説|MAGUDARA|note 🍋リモーネさん、🌸sakuragaさん、私✞MAGUDARAの3人です。 (今後のやり取りは絵文字を使わせていただきます) ★今回は第③番目の質問
おかげさまで第1回目の読書会は大好評! ここ最近でかなりのアクセス数を頂きました。 一冊をじっくりと深堀していくスタイル。興味を持たれた方は今から読んでも十分間に合いますのでぜひ!!コメント欄に感想や質問など書き込んで頂けば、次回本文に取りあげたり読書会の幅が広がるように思います。メンバーであるなしに関わらず奮ってコメント欄にてご参加下さい。 メンバーの御紹介です ―それではさっそく続きを始めましょう― ★今回は第②番目の質問★ 「実際に小説を読んだ感想について一言
皆さまお待たせしました。 【小さな♡読書会】のオープニングです!! どんなふうになるかはまだ未知数ですが、よろしくお願いします。 (メンバーの御紹介) 🍋リモーネさん、🌸sakuragaさん、私✞MAGUDARAの3人です。 (今後のやり取りはお名前の前にある絵文字で表しますのでご了承下さい) ―オープニングの課題図書はこちら― こちらの岩波文庫版の中から小説『サイスの弟子』を取り上げます。 まずは簡単にノヴァーリスという作家とこの作品についての御紹介 お2人
「読書会」 本好きな方にとっては気になるワードですよね。 あなたは今迄にどこかへ参加したことありますか? ネットという扉の向うには 玉石混淆の「読書会」なるものがたくさん…… コロナ禍が落ち着きつつある今 画面を通してのやりとりではなく 現実に対面して行われる読書会も 増えていくのではないかとも。 自分も昔に参加した読書会は 情報誌の<読者のページ>の募集欄で 集まったわずか4人だけのメンバー。 毎月1回交代で課題図書を選んだ者を中心に 互いの感想を述
初めに 今やAIの進歩も日々目覚ましく、ChatGPTなる人口知能まで登場し、気が付けば私たちの日常の生活空間にもちゃっかりと何食わぬ顔でそろっと忍び込んでいたりする。 ファミレスで配膳ロボットがもう当たり前のように仕事をこなす姿を見てつい微笑ましくなってしまうのは、それが愛嬌あるネコ型だからだろうか。アニメキャラクターのような親しみやすい表情で挨拶もする。別に猫の顔でなくても人間の顔でもいいと思うが、人間様はもう配膳などという単純労働は卒業しAIを陰で操る立場に昇格した手
『パラケルススの薔薇』ボルヘス☆鼓 直 訳 バベルの図書館 編纂/序文/J・L・ボルヘス (国書刊行会) ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ― は じ め に ― 何といっても最初に触れずにいられないのは、本の装丁だろう。 御覧の通りの迫力、且つ華麗なイラストの表紙が観る者を釘付けにする。 本の大きさも変形判というのか恐ろしく縦長の長方形、しかも箱入りという贅沢さ。こんなことをやれるの
ありがとうございます!! 実はこの読書感想文は、誕生日に何か記念に残るようにと思って書いたものなので、二重の意味でうれしいです。 よろしければ、コチラでもそのあたりのことについて書いていますので、ご覧ください。 「PARISから遠く離れていても…」
●初めに なぜ出会わなかったのだろう。 いや今までの自分だったら、もし出会ったとしても素通りしていたはずだ。この本の持つ謎めいた魅力というものが理解できずに、手に取って数行眺めただけで放り出してしまったかもしれない。 子供時代は自然と戯れることがあんなに上手だったのに、哀しいかな大人になると、その頃の純粋な驚きとか喜びの感情をどこかに置き去りにしてきてしまう。そんなことを思い出すきっかけを与えてくれたこの本だが、今回惹かれたのにはもちろん他の理由があった。 「不可解とは、
ペスト(新潮文庫) 宮崎嶺雄/訳 1.ペストと現代のパンデミック この小説が書かれたのは1947年、日本で初めて翻訳されたのは1950年だから今から70年前である。現在も相変わらずパンデミックが続く状況下で、何かしら意味あるものを引き出せないかという思いがあり手に取った。 読後感としては「良質な一本のエンターテイメントの人間ドラマ=群像劇を観た感じ」とまず言っておこう。読みやすく事実だけを簡潔に述べていく文体は最初カミュが新聞記者をやっていたせいかと単純に思ったが、意図が