心の深い傷を手放せるドラマ「日曜の夜ぐらいは」
「日曜の夜ぐらいは」をTverで見ました。2023年に夢中になったドラマです。
ドラマの背景にラジオ番組、ハガキ、リスナー旅行などが絡んでくるなんて、令和じゃほとんどない設定。でも、それらがとても新鮮で親近感がわきました。
そして、親、家族の関係性、現実的なお金にまつわるストーリーが加わっているんです。
で、リアルタイムで見てた時もそうだったのですが、一生懸命貯めた92万の通帳を突然やってきた母親が奪ってゆくシーン や 嫌悪しかない別れた父親にお金を渡してしまうシーン が、強烈で、心をえぐり取られる思いでした。
肉親に奪われてしまう行為そのものもそうなんですけど、それを跳ねのけることなく、自らを差し出してしまうような場面に、傷の深さを体感させられたんです。
一言でいえば、「諦め」なんでしょうが。
そういう表にはなかなか出てこない個々の闇をドラマでは丁寧に描かれてて、視聴者の私にダイレクトに響いたんですね。まるで私の実体験?のようで辛かった。
家族のお金の話しって、カウンセラーにしか言えなかったり…癒えない傷(トラウマ)なんで、幸せになること自体を拒み、諦めの人生だったり…。
けれど、ドラマの最終回では、出会いによって幸せに向かって生きようと努力してゆく人々の姿が描かれてて、人間ってとてつもなく凄いなーと思わずにはいられませんでした。
彼女たちも頑張ってるし、私もがんばろう
単純だけど、そんな風に元気をもらえるドラマでしたよ。