啓発本嫌いが「入社1年目の教科書」を読んだ話。
私は啓発本が嫌いだ。
なぜだろうと考えたときに、
小学時代、国語の授業は好きであったが説明文の週は物語の週に比べて気持ちが乗らなかったことを思い出した。
ためになるけれどつまらないのだ。
それに反して主人は啓発本が大好きである。
本屋に行けば啓発本を買ってきて(新書で)読んでは自分を奮い立たせている。
私から言わせれば何冊も啓発本を読んでいるのにその前後で態度が変わった様子は全くない。
要するには私は啓発本に対して懐疑的な印象を抱いているのだ。
しかし昨年末、他部署の上司が本を渡してきた。
「これ読んでみて。私が読んでもタメになるから。」
まともに話したことも仕事をしたこともない上司だったので私は戸惑った。
そして渡された本にも戸惑った。
「入社1年目の教科書」
知っている、主人の本棚に並んでいた本だったからだ。
入社約10年目が読んでもいいものかと思いながらも、入社約30年目の上司がタメになったというのなら読まなければな..
そして私は直感的に「なるべく早く」読まなければならない、そして感想を言わなければならない。そう感じた。
読まなければ、
読まなければ、
と思っているのだが業務に振り回され、帰宅後は本の存在を忘れ、一体何日カバンに入れたまま家と会社を往復させたであろうか。
上司が声をかけてきた。
「あの本、急ぎじゃないからお正月にでもゆっくり読んでね。」
..これは、正月明けには必ず読んで返却しろということと同義であろう。
私は誓った。年末に必ず読む。そして年明けは感想文とともに返却するのだ!!
しかし年末年始は忙しい。ただでさえ忙しいのに法事まで重なり今まで過ごしてきた年末で1番忙しかったのだ。
加えて今年は土日が三が日だったため、いつもより短い正月休みとなっていた。
全く休んだ気がせぬまま出社しぽちぽちと業務にあたっていた。そして仕事始めから数日経った日、あの上司が近づいてきてこう言ったのだ。
「今メッセージを送ったから読んでおいて下さいね。」
私はすっかり忘れていたあの本のことを思い出し、飲んでいたコーヒーを吹き出しそうになった。
私はこの上司の顔を見るまで全くあの本のことを忘れていたのだ。年末年始、1秒たりとも思い出しすらしなかったのだ。
やばい..そう思い、急いで鞄を漁るも、年末までは通勤鞄にいたはずの啓発本は姿を消していた。一体どこに..?所在すらわからない。なんとだらしの無いことだろう、新年早々..!
上司からのメッセージは啓発本とは全く関係のない業務に関するものであったが、私の頭は、あの水色の表紙の本で一杯だった。
帰宅後慌てて探すと、本は棚の上にポツンと置いてあった。安堵する私。
そして決意する。次の三連休で必ず読む!と。尚も先延ばしにするこの図太さ。私は平日に余裕がないのだ。開き直りである。
そして迎えた本日成人の日。三連休最終日。
ようやく読みました。
なんともグサリグサリとくる内容。
新社会人へ心掛けるべきルールが50点かかれているのだが、数えてみると27点は私のことを書かれているのかと、耳が痛くなる内容、20点は概ね同意、身についていること、残り3点はあまり納得できないことであった。
10年も社会人生活を送っておきながら、まだ新入社員が心掛けることをできていない衝撃。
また今までの上司達の仕事の向き合い方がまさにこの本に書かれている通りのことで、数年越しに、成る程、こんな心境なのかと理解できたり、
これからの仕事をする上で気持ちが引き締まった一冊となった。
私の仕事ぶりがなっていないからこの本を貸してくれたのだろうか上司は..。
ダサい私服の彼氏に誕生日に自分好みの服をプレゼントするような心境か?
遠回しに、ちゃんとしろ。と指導されている気になった。
私は明日なんと感想を告げれば良いのだろうか..。
本によるとビジネスはメールor電話でなく、メールand電話と書いてあった。
メールで感想文を送るか..?
私が耳が痛かったのは特に以下3点
何があっても遅刻をするな
(当たり前すぎる)
頼まれないでも議事録を取る
目上の人を尊敬せよ
こう書き出すとこんな当たり前のこともできてないのかコイツはと思われかねないが、、。
朝はいつもバタバタで遅刻こそはしないが時間に余裕はなく滑り込みセーフ!などという日もしばしば。
会議中は議事録は取らず、どこか他人事で要点だけ走り書き。会議後読み返すことも特にせず同席している上司の指示を仰ぐのみ。
ほとんどの上司への不満を感じており、口に出しこそしないものの敬意を払うなど全くしていなかった。早く辞めればいいのになどど思う始末。態度に表しているつもりはないが滲み出ているかもしれない..
いつから私はこんな人間になってしまったんだろう。
こんな態度の積み重ねが自分の評価を下げているのでは無いか..?
年々、入社時の初心を忘れどこか慢心があったのかもしれない。
しかし恐ろしいのはそんな態度でもある程度の仕事ができてしまうことだ。
明日からは、誰に語っても恥ずかしくない仕事をしよう、そう思った。
また、とにかく差が開くから勉強しなさいという内容には同意である。脳に負荷をかける。社会人になって忘れていたことのひとつだ。
人間楽をするのは簡単だ。
今年は資格を頑張ろうと思っている自分の背中を押してくれる一冊でもあった。
明日返します。ありがとうございました。
とにかくスピーディーにしろというのも書いてあったのだが借りて3週間はスピーディーではないな、、。
どうしようも無い!!!
入社1年目の教科書、10年目にもおすすめです。