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過去の輝きを脱ぎ捨て、本気でエッセイと向き合うと決めた

2024年8月20日、満月。 
なぜか急にありとあらゆるものを捨てたくなった。

保育士時代プールの授業で使っていた水着も、友達の結婚式の時に羽織ったボレロも、初めてのバイト先で仲間と一緒にかぶったパンプキンの帽子も。

わたしが捨てられないのは、いつか使うかもしれない……という物よりも、あの時の思い出、頑張った勲章的なもの。

もう二度と手に入らない、自分なりに一生懸命だった記憶。

手にとるたび、ぎゅっと心が痛くなる。それらを45リットルの袋に詰め込んで、ぎゅっと固く口をしばった。

そして、ふと、出版のために動き出そうと思った。

”死ぬまでに実現したいことリスト”に書いていたのに、なぜかずっと心が乗らなかったこと。

今、ふっと力が抜けて、身軽にならなきゃいけないと思って、過去の衣装を全部捨てた。

代わりに、Kindle本をダウンロードして、この人の作品はいいな、連絡してみよう、と思ったりした。

個人的に「やらなきゃ」と思った時には、やらない方がいいと思っている。

人から、本から「時間は有限、即行動!」と言われたとしても、自分の中に抵抗があるのなら一旦寝かせて、「あ、やろう」と思ったタイミングで始めるのがいい。

それが、ベストタイミングだと思うから。

合わせて、エッセイをちゃんとnoteに認められたい、と思う気持ちも出てきた。

わたしは今まで一度も、今週の注目記事に選ばれたことがない。誰にも、表立ってエッセイを認められたことはない。

だけど、ただ自分だけは認めている。笑

人に認めてもらうことを目的にしてはいけないとも思ったのだけど、フォローしている方のnoteの受賞式の写真を見たときはうらやましかった。

それから長らく、(別に誰にも認めてもらわなくても、死ぬまでエッセイ書き続けますし〜?ふん)と拗ねていたのだ。

床の拭き掃除もして、さっぱりとした部屋を見る。
次はわたしの舞台で、とっておきのドレスを着よう。

ひとまずコーヒーを飲みながら、 #未来のためにできること  の募集概要のページを開く。

わたしみたいなどこにも所属できない人々が集まれる場所、サロン作りの挑戦について書こうと思った。

だけど、他の方の作品を見て、自分のレベルの低さと対面する。
続きが全く書けない……

書けないけど、今こうして、わたしはエッセイ賞受賞の舞台に立つために書くんだ、と意識したことだけでも、未来のための大きな一歩なのだ。


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星七えり
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