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低価格高回転のビジネスモデル 「焼肉ライク」がすごい!

みなさんは「焼肉ライク」に行ったことはあるでしょうか?

焼肉ライクは、2018年8月に新橋に1号店が出店されて以来、コロナ渦にもかかわらず、現在までに国内63店舗に拡大している焼肉のチェーン店です。

この店、行ってみるとわかるんですが、今まで行っていた焼肉店とは全く違うオペレーションになっています。一人で食べる焼肉を推奨していたり、一人前を500円台から提供していたり、それでいて文句なく美味しい。

どうしてこんな店が思い付いたのか?
気になって調べてみると結構面白かったのでnoteにしていこうと思います!

きっかけは、行きたいのに行きづらいギャップ

焼肉業界は、5300億円という巨大市場であり、老若男女から愛されています。しかしながら、「1人で行きにくい外食ランキング」で2位になっています。つまり、行きたいけど、1人では行きづらいというのが焼肉業界の問題として存在していました。

そんな、「1人でもっと自由に焼肉を楽しみたい」という潜在的ニーズに着目して、焼肉ライクは誕生しました。実際、僕が行った時も女性1人で食べている人はいましたし、焼肉ライクは1人で焼肉を食べやすくするためのこだわりがとことん詰まっています。

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高単価でなく、低価格高回転で稼ぐビジネスモデル

焼肉といえば、大人数で訪れて90分〜120分ぐらい談笑しながら食べるのが一般的です。しかしながら、焼肉ライクは1人あたり平均25分で回転していくビジネスモデルとなっています。

滞在時間は従来の焼肉の4分の1。1日で最大18回転もできる仕組みにより1人あたりのお客様の単価をグッと抑えることができます。

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高回転を実現する3つの工夫

①1人焼肉を実現するための1人1台の無煙ロースター
グループで焼肉を楽しんでいると、ついつい話が盛り上がってしまい食がすすみません。しかし、1人用のロースターがあると、目の前の焼肉に集中することができるので、結果的に滞在時間が短くなります。これは一蘭にも似ています。

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②3分で提供可能なシンプルメニュー
焼肉ライクのメニューは極めてシンプルです。ご飯、わかめスープ、キムチ、お肉。シンプルが故に提供が早い。実際僕も吉野家の牛丼(並)を注文するのと同じぐらいの時間しか待ちませんでした。

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③先進的なセルフサービスを導入しオペレーション工程を削減
焼肉ライクの業務は、そのほとんどがセルフサービスになっています。注文はタッチパネルから行い、お冷は手元のコックから入れる、お箸やおしぼりは机の引き出しから使う、注文した商品は自分で取りに行く、会計はセルフレジで行う。ほとんどの業務をお客様がするため、スタッフが関わる時間を削減することができます。

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この3つの工夫があるからこそ、低価格で美味しい焼肉を提供することができます。

焼肉ライクは焼肉業界を大きく変えていくかも!

歴史を遡れば、焼肉はもともとは高級料理でした。牛を解体して焼肉として提供する作業は一部の人しかできず、普通の従業員では扱うことができなかったんです。そんな中、大手焼肉チェーン店の「牛角」は解体業務をマニュアル化することで、誰でも指示に従えば美味しい焼肉を提供できるようになりました。

そして、それが一般化し、今やいろんな飲食店では焼肉を低価格で提供できるようになりました。しかし、それでもまだ焼肉は3,000円はする価格帯であったり、1人で気軽に立ち寄りずらい店となっていました。

しかし、焼肉ライクの登場によってそれが大きく変わっていくかもしれません。オペレーションを見直すことで回転率を上げ、もっと安く提供できるようになることが分かりました。多分、他の焼肉店も黙って見過ごすことはないでしょう。

牛角が既存の焼肉店のあり方を大きく変えたように、焼肉ライクもまた今の焼肉店のあり方を大きく変えていく気がします。


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よしずみ
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