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生き生きと働きたいなら


もしあなたが組織を編成する立場なら、
同じ組織の人を生き生きと働かせることができると思いますか?

なんでこんな質問をしたかというと、組織をマネジメントする側はいつもこんな悩みを持っているからです。「あいついっつもやる気ないけど大丈夫かな?」「あいつは一回怒っておいた方がいいな。でもモチベが下がったら困るしなー」などなど、上司はいつも部下を気にかけているものです。

「どうすれば人は生き生きと働くようになるのか?」

ドラッカーからアドバイスを受けている姿を想像してご一読ください。


▼ドラッカー「人を活かしたいならまずは行動しなさい」

要するに、行動して、実際に人に責任を与えてみよというのです。

「え、それは分かるっていうか当たり前だけど」と思われた方、一度自分の今までの行動を思い浮かべてみてください。何か助言をもらった時に実際に行動に移したことはどれだけあったでしょう。恐らく人からの助言で実際に行動したことはほとんどないはずです。

私もそうです。YouTubeで「月に20万円稼ぐ方法」を観ても、「ほ〜〜、なるほどなぁ〜〜」と思い、風呂に入り寝る。1週間後には忘れている。なんて日ばかりです。どれだけ再現性のあるアイデアを観ても知っても、それを行動せずにインスタントにやる気が上がり、すぐに消えていくだけです。

企業も同じ。企業も行動しない。

「こうすれば人を生かすことができる」と分かったつもりでも、実際に手が動いてないし、頭は別のことを考え始める。人の意思力などその程度なのです。だからまずはそれを自覚して、何かためになることを学んだら行動しましょう。

さぁ、ではどう行動すれば人を生かすことができるのでしょうか。

ドラッカーは3つの行動をしなさいと言います。

◆◆◆


①「仕事と職場に対して、成果と責任を組み込みなさい」

事業部、部署、グループ単位で目標を設定するんですね。

例えば、私のグループには毎月の目標管理が求められます。今月の目標金額、現実的に達成見込みの金額、現時点での金額、目標を立てて、それを達成するような行動を促します。目標を与えるだけでは人は離れていきますので、彼らに責任も与えます。

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上司「責任を与えるから、ここの部署の成果を上げてね」
部下「分かりました!頑張ります」

責任・成果を与えると人は生き生きと働く



②「共に働く人を生かすべきものとして捉えなさい」

マインドセットの話になりますね。
要するに、一緒に働く人を生かそうと考えなさいと言っているのです。

この人は何の目的で仕事をしているのだろうか?
この人はどんな仕事をしている時に生き生きとしているのだろうか?

人は好きなこと、やりたいことに対しては全力で取り組む生き物です。子供の頃、親に「ゲームをやめさない」と言われても隠れてゲームをしましたよね?ね?(私だけかな。)でも、それくらい人は夢中になれることには全力で取り組むということです。完璧な人事配置をすれば教育は不要と言いますから、まさに人を生かそうというマインドを持つことは欠かせません。

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「部下がやりたいことを理解しないとなぁ」

人を生かそうとすると人は生き生き働く



③「強みが成果に結びつくように配置しなさい」

人の強みを成果に結びつけなさいと言っているのです。

「行動」が強みの人には積極的に得意先訪問を任せる。
「分析」が強みの人にはマーケティングについて任せる。
「研究」が強みの人には新製品の開発を任せる。

どんな人も自分の強みを生かせる仕事は生き生きして取り組めるものです。私は絵を描くことが(当時は)得意でしたから、ドラゴンボールの新キャラを描いて人気者になったものです。でも野球は苦手でしたから、公園で野球する時には一人でゲームをしたものです。

組織がすべきことは一人一人の強みを成果につなげることです。そしてそれこそ、マネジメントを行うもの、中間管理職の役割です。絵が得意な人をわざわざ野球部に入れたらそりゃ成果も上がらないでしょ。みんなが野球やっても生き生きできない人もいるでしょ。

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「田中さんは開発が得意だから技術部に配置する」
「加藤くんは分析が得意だからマーケティング部に配置する」
「山本さんは聞き上手だから営業部に配置する」

強みが活かせる環境で人は生き生き働く



▼ドラッカー「えとー、100%生き生きするのは不可能だよ」

責任と成果を与え、人を生かそうとし、人の強みを活かそうとする。そうすれば人は生き生きと働くようになるでしょう。でも、これらを完璧にできたところで100%生き生き働くことはできません。ドラッカーもそう言います。

言うまでもないことですが、100%何の不満もなく仕事ができるなんてこの世の中にごくごくごく僅かにいるかもしれませんが、天文学的な割合でしょう。だって、自分が変わらなくても社会や働く仲間は変わりますよね。そうなれば新しい問題が発生することは仕方ないでしょう。

ただし、こうやって人を生き生き働かせようと努力することは価値があります。だってそうしないと企業は衰退するだけですから。。で、だからこそ、悩むくらいなら・・・

まずは行動しましょう!!!

行動してから考えれば良い。
悩み苦しむのは行動している人だけに与えられた特権です。


▼下っ端サラリーマンがこの話をどう活かすか?

ドラッカーはマネジメントを行うもの、つまりマネージャーや中間管理職向けにこの話を書いています。だから、26歳下っ端サラリーマンにはまだまだ先の話、関係ない話のように一見思えてしまいます。でも、ここで言っているキーワードの本質は私にも通じるところがあるのです。

つまり、私が生き生き働くための方法を提言してくれているんです!!

ちょ、テンション上がってしまいましたが、要するにこういうことです。

私が生き生き働くためには3つの方法を意識して行動すれば良い。

①成果と責任を持って仕事をする。
②自分が働く目的を仕事に紐づけられるようにする。
③自分の強みを理解してそれを成果につなげる。


なんとなくわかりますよね。
この3つを意識すれば私やマネジメントを受ける側の人々も生き生きと働くことができるという訳です。本当はマネージャーや中間管理職がするべき仕事ですが、そうそういつも理想的な上司が来るわけでもないでしょう。

それなのに上司が悪いなんて不平不満を言っても仕方ない。それならこっちから考えて行動すれば少しずつ変わってくるはずです。


ここまで読んでいただきありがとうございました!







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よしずみ
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