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35 結果よりもプロセスに目を向ける大切さ

子どもが何かに挑戦したとき、つい「結果」を重視してしまうことはありませんか?
例えば、「100点を取れたね」「試合で勝てたね」と、成果を褒めることが主になりがちです。しかし、子どもの成長や幸せにとってもっと大切なのは、その**過程(プロセス)**に目を向けることです。

キャロル・ドゥエックの『マインドセット』や青砥瑞人さんの『ハッピーストレス』では、この「プロセスを大切にする考え方」が幸福や成長につながると語られています。今回は、この視点を子育てに活かす方法をご紹介します。

なぜプロセスが大切なのか?


1. 成長と思考力を引き出す

プロセスに注目することで、「どうやって取り組んだのか」「どんな工夫をしたのか」を振り返る機会が増えます。これが、子どもの考える力や成長意欲を育むきっかけになります。

2. 失敗を恐れなくなる

結果ばかりを重視すると、失敗が怖くなり、新しい挑戦を避けてしまうことがあります。一方で、プロセスにフォーカスすると、失敗も成長の一部として捉えられるようになり、挑戦への意欲が湧きます。

3. 幸せを感じやすくなる

青砥さんは、プロセスを楽しむことでドーパミンが分泌され、日々の満足感が高まると指摘しています。つまり、結果がどうであれ、過程そのものを楽しめることが、持続的な幸せを生み出すのです。

結果ドリブン脳からプロセスドリブン脳へ


結果ドリブン脳の特徴
• 成果やゴールだけを重視する。
• 結果が出ないと自己評価が下がりやすい。
• 外部からの評価や報酬を気にしがち。

プロセスドリブン脳の特徴
• 結果よりも努力や工夫に価値を見出す。
• 失敗も学びと捉え、挑戦を楽しめる。
• 内発的な満足感を得やすい。

子どもとの関わり方を変える3つの方法


1. 努力や工夫を褒める

結果だけでなく、「頑張り」や「工夫」に目を向けましょう。
例えば、試験で100点を取ったときに、「努力したからこの結果が出たんだね!」と声をかけることで、過程を評価する習慣が身につきます。

2. 失敗をポジティブに捉える

「失敗から何を学べたか」を一緒に考える習慣を作りましょう。
たとえば、子どもがスイミングの試験に不合格だったとき、「次回はどこをもっと頑張れる?」と振り返ることで、次の挑戦に繋げられます。

3. 日常の小さな成功に目を向ける

「楽しかったことランキング」や「今日頑張ったこと」を振り返る時間を設けると、日常の中で努力や喜びを見つけやすくなります。これが、子どもの自己肯定感を高める効果的な方法です。

実践例:子どもの成長を支える声かけ


ある家庭では、子どもが学校の活動やスイミングに取り組む中で、「結果だけでなく、取り組む過程」を意識して褒めるようにしています。たとえば、以下のような声かけを意識しています:
• 「工夫して頑張ったところが素晴らしいね!」
• 「失敗しても大丈夫。どんな学びがあったか一緒に考えよう。」
• 「今日楽しかったこと、どんなことだった?」

このようなコミュニケーションを続けると、子どもが挑戦を楽しみ、失敗を恐れない心を育むことができました。

まとめ:結果よりもプロセスに価値を見出す子育てへ


子育てメンタルトレーニングの基本は、**「結果ではなく、プロセスにフォーカスする」**ことです。
これにより、子どもたちは新しい挑戦に前向きになり、日々の中で幸せや成長を感じやすくなります。

お子さんとの日常に、この「プロセスドリブン脳」を取り入れてみませんか?
親も子も一緒に、幸せな成長を楽しむ毎日を目指していきましょう。

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