18 瓶の中のビー玉:知識をつなぐ学びとco-育て日記
知識が取り出せない?「頭の中の瓶」のお話
最近、息子が画用紙で漢字クイズを作っていたときのこと。
一生懸命取り組んでいる中で、息子は悩みを打ち明けてきました。
「教科書みたいに止めやはらいが綺麗に書けない……パソコンで文字を打っても、そうならないんだよ。」
その言葉を聞いて、僕はふと思いました。
知識って頭の中に乱雑に詰まったビー玉みたいだな。
・出そうとしても、どこにあるか分からない。
・無理に取り出そうとしても時間がかかる。
でも、うまく整理すれば取り出しやすくなり、関連する知識まで一緒に出てくる――そう伝えたいと思ったんです。
「教科書体」というヒント
「じゃあ、教科書体っていう書体に変えたら、止めやはらいも綺麗に出せるよ!」
息子にこう伝えると、目が輝きました。
「えっ、じゃあパソコンで作ってみたい!」
そこから、息子の学びが一気に広がっていきました。
1. ローマ字入力ができるから、Wordで文章を打つ。
2. Wordの操作を覚え、教科書体で文字を整える。
3. 分からないことは、iPadやChatGPTで検索する。
新しい知識がどんどんつながり、息子のパソコンスキルも自然と向上していく――。
知識の整理と「つながり」
知識は単体で終わるものではなく、つながることで価値が生まれます。
例えば今回の息子の学びは、こんな流れです:
「止めやはらい」への悩み→
教科書体という新しい知識→
パソコン操作 → 情報検索 → 自己解決力の向上
知識が整理されてつながることで、1つの知識を引き出した瞬間に、くっついている別の知識まで一緒に引き出せるようになります。
感情記憶とモチベーション
何より大切なのは、学びに楽しさや達成感が伴うこと。
「綺麗にできた!」
「もっと作ってみたい!」
こうした感情が記憶に残ると、自然とモチベーションが高まります。
今回の息子も、教科書体という小さなヒントが大きな喜びにつながり、さらに「自分でやってみたい!」という主体的な学びに進化していきました。
co-育ての価値:親子で学びを楽しむ
僕自身、この一連の流れから改めて感じたことがあります。
「子どもに知識を与える」のではなく、知識のつながりをサポートすること。
・ヒントを出しながら、子どもが自分で考える姿を見守る。
・一緒に学びを楽しみながら、共に成長する。
この「co-育て」の中で、子どもも親も学びの大切さを感じられる瞬間が、何よりの宝物だと思いました。
おわりに
頭の中の知識の瓶に、たくさんのビー玉が詰まっていても大丈夫。
整理し、つなげていくことで、自然と学びは深まっていきます。
息子の「学びのネットワーク化」の第一歩を目の当たりにして、僕自身も感じました。
「学びを楽しむ」――その姿勢が、知識だけでなく、心の成長にもつながっていくのだと。
これからも、親子で一緒に学び、成長し続ける日々を大切にしていきたいと思います。