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4 子どもたちの未来を育む学級経営:メンタルトレーニングを活用してみて分かったこと

昨年度担任したクラスで取り組んだメンタルトレーニングの活用方法と、その成果についてお話ししたいと思います。特に、子どもたちからのある素敵なプレゼントが、私にとって忘れられない出来事となりました。

なぜメンタルトレーニングを取り入れたのか?


メンタルトレーニングを学級経営に取り入れた背景には、子どもたちの自己肯定感を高め、主体的に学ぶ力を養いたいという思いがありました。特に、近年の教育現場では、学力向上だけでなく「心の成長」や「困難を乗り越える力」を育むことの重要性が叫ばれています。
そのために、私は以下の3つの柱を軸に取り組みを進めました。

3つの柱:目標設定・自己決定理論・プロセス重視


1. 目標設定(ビジョンを描く力)
大谷翔平選手が実践する「目標設定の手法」を参考に、子どもたちに具体的な目標を描いてもらいました。「どんな自分になりたいか」「そのために必要なことは何か」を細かくリスト化し、定期的に振り返りを行いました。
子どもたちは、目標に向かって努力する楽しさを実感し、自分の成長を感じるようになりました。
2. 自己決定理論(自主性を育む力)
宿題や学習課題の取り組み方について、子どもたち自身が選択肢を考えられるように工夫しました。「どう取り組みたいか」を決めることで、自主性が育まれ、やらされ感が減少。自然と学ぶ意欲が高まりました。
3. プロセス重視(努力を認める評価)
成果だけでなく、その過程に焦点を当てた評価を導入しました。例えば「どんな工夫をしたのか」「どこで粘り強く取り組んだのか」を振り返り、個々の努力を認め合う時間を設けました。このことで、子どもたちは失敗を恐れず挑戦し続ける姿勢を身につけました。

修学旅行のお土産に込められた思い


こうした取り組みの成果を、私はある場面で実感しました。それは、子どもたちが修学旅行先から「私に贈りたい」とお土産を買ってきてくれたときです。

今年度、私は異動により別の学校で教えているため、昨年度のクラスとは直接会う機会がありません。それでも、子どもたちは全員でお金を出し合い、私のために特別なお土産を選んでくれました。
その話を聞いたとき、子どもたちの自主性や思いやりの成長を改めて感じ、涙が出るほど嬉しかったのを覚えています。

成果と子どもたちの変化


これらの取り組みを通じて、子どもたちの学力テストの成績は向上しましたが、それ以上に「挑戦を楽しむ力」や「仲間と助け合う姿勢」が育まれました。修学旅行のお土産は、まさにその成長の象徴のように感じられます。

まとめ:メンタルトレーニングを取り入れる意義


メンタルトレーニングを活用することで、子どもたちの心の成長をサポートできたことは、私にとっても大きな学びでした。この経験をもとに、今後も子どもたちが自分らしく成長できる環境を提供していきたいと思います。

教育の現場において、心の育成と学びを両立させるために、メンタルトレーニングは大きな可能性を秘めています。少しでもこの取り組みが皆さんの参考になれば幸いです。

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