【第0630稿】有権者に謝罪するのはガーシー氏の方であり、懲罰委員会は謝罪する必要がありません。
勘違いしないで欲しいのは、
「オレが30万人近くに言った公約は、160人ほど(参院定数の3分の2に相当)の方々の意見によって反故にされる。」
「たった160人そこらの人たちだけで30万人の民意をないがしろにする」
の部分。
ガーシー議員は確かに28万票以上を集めて当選しているので、彼の意見をないがしろにするということは、28万人の有権者をないがしろにするのと同義だと言うのは分かる。
でも、「たった160人そこらの人たちだけで30万人の民意を~」というのは違う。
全参議院議員の中から選ばれた参議院懲罰委員会の10名が全会一致で除名を決めているのだから、これは参議院議員248名の総意であると考えるべき。NHK党(現・政治家女子48党)が懲罰委員会に選出されていないことを考慮し、議員2名を除く246名の総意である、と考えるのが妥当だろう。
さらに、246名の参議院議員だけで、ガーシー氏が得た約30万票の民意(有権者数)を~というのであれば、246名ではなく彼らに投票した有権者をすべて合算するべき。
ざっくり計算だが、参議院議員1名が30万票を抱えているとするならば、×246=7380万票の民意でガーシー氏は除名となったと計算べきだろう。1名30万票というのはやや多い数字(福井の選挙区で13万票、比例代表の最少で3万票強)なので、平均すると15万票くらいか。
ならば約3700万人の民意で除名になった、と計算出来る。
もちろん、懲罰委員会の結論に反対する国民もいるだろうが…もっと言うならば、民主主義国家において当選した政治家の意見というのは、本来「国民の総意」と考えるべきである。
えー?と思うかもしれないが、民主主義ってそういうもんだよ?
AさんとBさんが出馬し、CさんはAさんに投票したが、結果Bさんが当選してしまった。その場合、「選挙によって選ばれたのはBさん」なので、「Bさんの意見」は投票した人は全ての意見、ということになる。
投票数で負けたんだから、あとは大人しく従えや。な?ってこと。
これが民主主義。選挙に参加しなかった人(投票しなかった人)がいたとしても、投票数が全有権者の3割だっけ?を超えていれば選挙は成立するので、残り7割の意見も全て当選した人の意見に従うことになる。
日本ってそういう国だから。
その理屈で言えばガーシー氏の除名は有権者1億人の総意であるとも言える。
なので、ガーシー氏が除名されたことに対して謝罪が必要であるとするならば、ガーシー氏はすべての有権者に対して謝罪すべきであるが、「国民の総意」たる懲罰委員会が謝罪をする必要など全くないのだ。