ありのままでいること(1)「花束はもらえる」
エニアグラムのプライマリーコースをファシリテートしていたときのこと。
受講していた4人はとても仲良くて、毎回和気あいあいと楽しく講義を受けてくれていました。
最終日、ランチタイムが少し遅くなったりしていましたが、話が盛り上がったのかと特に気にせず午後のワークへ。
最後のワークも終わり、みなさん、お疲れ様でした……と挨拶をしたところ、一人が部屋の外へ。
戻ってきたときには、その腕にきれいな花束を抱えていました。
3日間、ありがとうございました。
感謝の気持ちです。
と渡された花束とカード。
そうか、ランチが長引いたのはこういうことか……。
グッとくるものを押さえ、ありがとうと言うのが精一杯。
帰りの電車でカードを読んで泣きました。
正直言って、私はその回のファシリテーションは反省点だらけでした。
あんな伝え方じゃ分からないよな、こう質問すべきだったよな、と、自分のできなかったところがいくつもいくつも湧いてきます。
ところが。
みんなはそんなところ見てなかった。
少なくとも、重要には思っていなかった。
私の存在に対してだけ、OKを出してくれていたのです。
私はそのままでいい。
私のままで受け入れてくれる人はいる。
この世の中に身を投げだしても、きっと大丈夫。
そう思えた瞬間でした。