ありのままでいること(2)「私の価値」
エニアグラムのワークでは自分のいいところを探すというものがあります。いわゆる「長所」です。
「慎重である」ことを長所と捉える人もいれば短所と捉える人もいる。
その人の価値観によって、一つの行動、態度は長所にも短所にもなります。
そして、他人が長所だと思っていることでも自分がそこに価値を置いていなければ、それは長所にはなりません。
そのため、ワークでは他人が褒めてくれたところも長所として捉えていきます。
ある時のワークで、自分は思ってないけど、他者から言われた「長所」を挙げてみました。
するとファシリテーターは、
「あれ? 何だかあなたのタイプとは真逆のことを言ってるみたいですねぇ……。」
その瞬間に見えたのは、ベッドに横たわったままの自分。
ああ、そうか。
自分が何かしなくても、私の存在そのもので何かを伝えることは可能かもしれない。
たとえ、寝たきりになっても。
***
先日、鼻にガンができて、両目と鼻を取れば生きられると言われた人の話を聞きました。
私ならどうするか?
果たしてその状態になったとき、私にはそれでも価値があるから大丈夫と受け入れられるか?
どう生きるか。
どう在り続けるべきか。
判断は一瞬たりとも待ってくれず、際限なく絶えず問われていると感じます。