前腕なくて26秒で泳ぐって?
オリパラ対談をテーマにオンラインスイマーズさん主催でディスカッションがあった(2020年7月12日)。
特に興味深かったのが、山田拓朗選手(パラリンピアン)と古賀淳也選手(オリンピアン)の『クロールキックのタイミングと力の入れるポイント』について。
山田選手:
一番は、右手が入るときに左足が入るっていうのは、一般のクロールと同じだと思うんですけど、たぶん左手入る時も左足が入る。基本的に左足でバランスとってて、自分でタイミングを意識しているのは右手の瞬間の左足だけ。
古賀選手:
拓郎君(山田選手)が言ったのと一緒で、入水しているほうと逆の足がタイミングよく入るっているのが基本になってて。ただ、ぼくが意識しているところとしては、足を均等に打つっていうよりかは、呼吸と反対側の脚をそのままちょっと斜めにしておいとくような。ここをベースにして、呼吸のところから戻った時に右足もある程度使えるような。
金子雅紀選手:
拓郎の話と淳也さんの話を聞くと、ポイントのキックはしっかりと意識して打つけど、他はあまり体の動きを邪魔しないような無意識なキックを打っているという感じですかね。
つまり、体を沈めないキックのタイミングと力加減が肝のようだ。
水泳で抵抗を減らすということは、オリパラ選手共通の意識ポイントであり、水泳競技では必須であるらしい。体を浮かすということが求められる。
*トーク内容は少し省略させていただきました。ご了承ください。
50m自由形を26秒で泳ぐには?
ハイテンポ。1ストロークを0.7で回す。6ビートは腕の回転が速いので入らないため4ビート。
これはものすごく腕の回転が速い!!!!
私が水泳選手を見てた中で健常者のトップ選手のピッチでも1.0前後であった。山田選手はピッチをかなり上げることで、問題点(体のボディポジションを非常に保つのが難しい/体が沈みやすく止まる局面が健常選手とは違い多い)を克服している。
26秒で泳ぐ秘訣が理論的に分かったオンラインイベントであった。
それにしてもやっぱり水泳選手は理論的でかっちりしてるなぁ。数字を求める競技ならではの特性なのかもしれないな。
オンラインスイマーズさんのオンラインディスカッションは、以下URLから視聴できますのでぜひ。
https://youtu.be/K_tgsqZqVMs
山田選手の動画を参考に0.7秒で1ストローク回した場合のイメージ動画も作りました。以下リンク張っておきますのでどうぞ。
https://youtu.be/EipSQOd7dFQ
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編集長
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