モヤは、漂って 言語未満の気持ちを映している それが 絵に描けなくても、人には、言えない怖いものでもモヤをすくえるなら それで良かった モヤが雲なら 落ちてくるのは、雨だろうか? 1mm足りないグラスを満たす 1滴の水 雲は 誰の空にもあるらしく君が満たしてくれる日も少なくない 何故だろう? 私ではない誰かの言葉がストンと落ちる "同じモヤを持っている" 共感が質量を増して 降ってきて 傘もいらない 植物のような心を潤した 言語化って "人の渇きを癒す
みんなに有って 私に無かった 小さな世界で 無いって 減点されそうで これ以上 減らないように 努力をした 大きな世界で 同じように 無いひとは 沢山いて 努力の矢印は 加点に向けた方が 健全かもしれない と思った 無いことって 有ることを 知らないこと? あの子は 有ったのに 失くしちゃった すごく泣いてた 私は無いから 失くす悲しさを 知ることはないよ これって 幸せなこと? 存在しないこと 存在を失うこと 秤に
最近の空、香る 君の気配が尽きる程 僕の気持ち 計ってばかりで 乾かない心と空に 風が吹こうと意味がないよ 気まぐれじゃ意味がないよ 確かに 面倒なのに 確かに 愛らしい ままならなくて 壊れない 我が儘 差し引いて 寂しさ 差し引いて 我慢も 差し引いて ぐらぐら揺れてる
猫は 私を遠慮なく踏みつけて、構うことなく爪を立てる そして、勢いよく飛んでいった けれど、ギュッと抱き締めて寝るよ 返事は、無くても話しかけるよ 人間は、猫の奴隷なんていうけれど、全然違う生き物だから? それで良いと思えてる なら、人間は? 言葉でいくらか分かりあえる 好きな理由も 嫌いな理由も 貴賤もなく話そうよ 大丈夫 好きなものを嫌われても傷つかないよ なんでも褒める関係ほどつまらないものは、無かったりして これが良いって思い始めた 私は
う き わ に ビーズが入っていると音がさらさら、キラキラ光った 海に出たら水面をずっとプカプカ浮いて、沈むこともイルカのようにジャンプすることもなく進みたい 不即不離 つきも離れもしない関係を保つこと もしも ポジティブと ネガティブ 両方とこの関係を築くことができたら あの浮き輪で月明かりのもと水平線を浮いて、波の音、イルカの鳴き声なんか聴けるだろうか? 高揚と憂鬱を 手放せば最強の余裕が手に入りそうっていう心のはなし
食 べ た 瞬 間 変わっていく まるで、取っておいた苺のように 偶然や 好意や 悪意 好きなものを選んだら秘密にだけは、気をつけて 気の所為のまま 価値も無い日記を食べてしまう? 愛着も 栄養も 与えてばかりじゃ 尽きてしまう 苺は、林檎 林檎は、元に戻らないまま魔法になった 想像を蝕む魔法にね あの子は 誰にも秘密で 森のなか 林檎と引き換えに自分の辞書を失くしてしまった 君の辞書が 君の元へ 返りますように
ゆ ら り 取るに足らない足元が、いくら揺れようと歩いた このまま どこに辿り着こうか 高台で 空を見上げる人々は、太陽が泣いていると心配そうに声をあげる 太陽は 群れを愛しているだろうか? 人々は、太陽を愛した誰の涙も知りはしない 向かいの月は 涙どころか誰がいて、誰が去ったのかも知り得ない すると地面は、なお揺れた だから私は、取るに足らない者のまま それは、"ひずみ" 太陽と月と人々 人知れず泣いたあの子の狭間で私の地面は ゆらり、割れた 悲観
犬は散文 猫は詞である Jean Burden 猫がタイプだ 動物とか雰囲気かもしれない 犬もタイプだ 動物とか性格のことで 猫を強く抱き締めて、犬を軽く撫でてみた 猫なら適度なケンカを、犬なら適度にあしらうかもね なら、人間は? 犬のような散文で、猫のような詞を好む人 想像もつかない人 始まりでは抱き締めないし、撫でたりしない 疑いの心を向けながらたまに目を合わせるのかも? まだ見ぬ人へ 私が詞を書けば、貴方が教えて 悲しいのは、沈黙だけ
少し前のこと 扉が開くのを待って、開け方を思い出そうと足掻いていた まるで子供 今、窓から見える景色へ好きな靴で逃げ出してみる その前に取りに行く 無くても平気だった、今だから必要な鍵のついた証明を その帰り道 足掻いた扉を反対から開けて、怖いもの知らずな自分を取り戻そう
怒りは 見ないフリをしよう 心のなかで みっともないね 大人だからね 我慢するよ 冷静でいたいよ 目を閉じたのに怒りを思い出している 怒りこそ 正しく その怒り、見逃し続ければ、いつか大切にするべきだった怒りを逃すことになる 慣れていいの? 容易いけれど 怒りは 私を肯定することの続きでありますように 感性が効くうちに 正しく 守られますように
あなたは、驚いた瞬間に 声が出るタイプ? 声を呑むタイプ? 私は、後者です 生きていれば誰しもが"言う"ことを我慢して、"言わない"メリットを取って、言葉を呑みこむことがある 躊躇いだ その幾つかは、呑んでも呑んでも、戻ってきて吐き戻したり、爆発したりで 人を苦しくさせる そういう想いは大抵、面と向かっては、"言いづらい" こんなものをどうやって伝えよう? そこに現れるのは "送信ボタン" メールでも、チャットでも、snsのコメントでも押してしまえば顔色、
🕊️ 籠の中の鳥を放した。いや、逃げ出したのかもしれない あそこは、怒りも悲しみも、好きも不都合も、籠の中で全部ごちゃ混ぜ。 あらゆる鳥が一つの籠にすし詰めで、さえずりなんて可愛いものとは思えなかった。 言葉でどれ程の気持ちが伝わるだろう? チャンスは、1回。あらゆる理解が雪崩れ込んで壁も無いのに翼が折れそうだ。 やがて鳥は鳴くのをやめた。 気になって籠から出すとうんと伸びをして羽ばたいた。 心をどこまで正確に書き起こせてる? 足りる言葉は用意できた? 言葉に