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Pittsburghの最恐先発陣紹介(前編)

皆さんお久しぶりです!ハリです もうすぐ2025年シーズンが始まるということで今回はPittsburghの強すぎる先発陣を紹介していきたいと思います。 今回は前編ということで3人の投手を紹介します!


1人目Paul Skenes

まずは去年の新人王&オールスター&サイヤング賞投票3位に選ばれたPaul Skenesを紹介します。軽くプロフィールを見ていきますが、Skenesはエンゼルスタジアムの近くにあるカリフォルニア州フラートンという場所で生まれ小さい頃からLAAファンだったそうです。高校卒業後は超難関と言われる空軍士官学校に進学。2年間在籍し投手としてはもちろん打者としても13本塁打を記録するなど二刀流で活躍していました。

          ☝左が空軍士官学校時代のSkenes

    ☝Skenesの特大ホームラン

2022年にルイジアナ州立大学に転校。2023年にメンズカレッジワールドシリーズで優勝Skenesは最優秀選手賞を受賞しました。その後MLBドラフト全体1位でPittsburgh Piratesに指名されプロ入り。契約金は当時最高額となる920万ドルでした。

・Skenesの凄さ

まずはSkenesの2024年シーズンを見ていきましょう
2024年 防御率1.96 11勝3敗 133イニング 170奪三振 WHIP0.95 (ヤバい)
Skenesの凄さなど説明しなくてもわかるとは思いますが一応説明するとSkenesは22歳とは思えない体格で100mphをバンバン投げます。これだけ聞くと力でねじ伏せるタイプ(実際そう)だと思われますが投球内容はかなり多彩で2024年シーズンは6種類の変化球を使っています。

カーブなど遅い球を約3割使っています

Skenesの変化球で特に効果的だったのがスプリンカーと呼ばれるスプリットとシンカーを組み合わせた球です(savantではシンカーに分類されてます)この球は魔球で被打率は脅威の.184(!)でした ↓Skenesのスプリンカー集

この6球種に加え現在スプリングトレーニングでカッターとツーシームを試しているという情報もあるので今季最大で8種類の変化球投げる可能性があります。今年は是非サイヤング賞を獲得してほしいですね

2人目Jared Jones

次はSkenesと共にインパクトを残したJared Jonesを紹介します。Jonesは2001年カリフォルニア州ラミラーダというところで生まれます。調べて分かったのですがSkenesが生まれた場所と近いみたいです(車で30分くらいの距離) あまり知っている方は少ないかもしれませんがJonesは2016年にU15に選ばれ日本のいわきグリーンスタジアムで登板しています(当時のアメリカ代表には現NYYのVolpeがいました)

映像が少なく打たれた映像しかありませんでしたが当時から綺麗なストレートを投げているのがわかります。その後地元のラミラーダ高校に進学し高校卒業後はテキサス大学に進学する予定でしたが2020年にPittsbugh Piratesが2巡目で指名,プロ入りを決断します。マイナーで3年間先発として経験を積み2024年のスプリングトレーニングで6試合に登板し16回15奪三振防御率は驚異の0.00を残し見事開幕ロースター入りします。開幕3戦目でデビューし5回途中3失点10奪三振と素晴らしいピッチングを披露、途中離脱などありましたが最終的に防御率4.14 6勝8敗 121.2イニング 132奪三振 WHIP1.19と新人としては十分すぎる成績を残しました

・Jonesの凄さ

Jonesの凄さの1つはストレートの回転数です。2024年MLB全体の4シームの平均回転数は2297回転でJonesの4シームの平均回転数は2536回転。かなり高スピンの球を投げています

この伸びのあるストレートを投球内容の約50%使い被打率は.224,RunValueは+6を記録しました。このストレートと並んで,もう1つ武器になったのがスライダーです。2024年の右投手が投げたスライダーの平均球速は86MPH(約138キロ)でJonesのスライダーの平均球速は88.8MPH(約143キロ)でした。

このスライダーを左打者なら足元の近くに投げ腰を引かせ,右打者なら外角低めで三振を奪う球として機能しました。投球内容の約35%がスライダーで被打率は.208 RunValueは+3を記録。2025年もこのストレートとスライダーを武器に活躍してくれるはずです。今年は最多奪三振獲得してほしいです。心配な部分はJonesは昨年広背筋の痛みでIL入りしているので癖になって再発しないで欲しいことですかね。それ以外は特に心配はないです!

3人目Mitch Keller

23前編最後は昨季も安定したピッチングを披露したMitch Kellerさんを紹介します。Kellerは1996年アイオワ州シーダーラッピズという場所で生まれ,高校も地元のカットリック系のザビエル高校に進学。2014年にPittsburgh Piratesから2巡目で指名。マイナーでは特に大きい壁に当たらず2019年にMLBデビュー。2019年は8月23日のCIN戦で6回1失点9奪三振と素晴らしいピッチングを魅せますが,炎上することが多く最終的に11試合で48イニングで防御率7.13と壁に当たってしまいます。

2020年はコロナ渦でシーズンが短縮,途中怪我もありましたが5試合で21イニング防御率は2.91と良い成績を残しますが予想防御率は6.08とかなり乖離していました。

2021年はスタートダッシュを決められず6月終了時点で防御率7.04…オプション行使されマイナー経験もします。8月に再び昇格しますが目立った活躍は出来ず最終的に23試合5勝11敗 防御率は6.17 初めて100イニング以上投げることが出来たが苦しいシーズンになりました

大きな転換期となったのが2022年。2021年までストレート,カッター,カーブ,チェンジアップの4球種でしたがカッターを封印し新たにスイーパーとシンカーを取得。この2つが効果的でスイーパーは被打率.183と強力な武器になりました。

勝敗は前年とあまり変わらない5勝12敗でしたが159イニングで防御率は3.91と覚醒の兆しを見せました。

2023年は前年の活躍もあり開幕投手に選ばれます。

開幕戦は4回途中4失点でしたが4月は5登板全てQS達成,5月8日のCOL戦では自身初完封勝利を記録。7月までに9勝,防御率3.97を残し自身初のオールスターに選出されます。

最終的に32登板 防御率4.21 13勝9敗 194イニング 210奪三振を記録し飛躍の年になりました。Oviedoと共に最後までローテー守ってくれて本当に頼りになる投手でした。

2024年シーズン開幕前にPiratesと投手として球団史上最高額となる5年7700万ドルの契約を結びます。

2024年も開幕投手に選ばれ5,6月はエース級の活躍を見せ7月までに10勝防御率3.30を記録。後半戦は炎上する場面もあり成績が落ちてしまいますが3年連続の30登板超え,2年連続の規定投球回到達と安定感バツグンでした
2024年 31登板 防御率4.25 11勝12敗 178イニング 166奪三振 WHIP1.30

・Kellerの凄さ

Kellerの凄いところの1つはイニングイート能力です。2023年4月5日から2024年7月8日まで実に49試合連続で5イニング以上投げていたという凄い記録の持ち主です。ペース配分,力の入れどころなどが非常に上手い投手だと思います。2025年は200イニング投げてくれるんじゃないかと期待してます!


・終わりに

ここまで読んでいただきありがとうございました。後編はいつ出来上がるかわかりませんがシーズン前に書き終わるように頑張ります。高評価ボタン多く貰えるととても嬉しいです!ついでにパイレーツを応援してくれたら上裸になるほどもっと喜びます!


↓参考資料


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