門出を迎える君へ。

はじめに

桜が舞うこの時期は、出会いと別れの季節。
この節目の時期に、慣れ親しんだ学び舎から巣立ち、新たな人生のスタートをきった皆さんに、紆余曲折を経て起業家として生きる30歳の私から、贈る言葉をお届けします。

中学校、高校を卒業する君へ
～一生懸命な経験は未来の君を救う～

卒業おめでとう。18年間生きた君。18年という年月は長いようでいて、実は短い。いま見えている世界が全てだと思い、絶望したこともあったかもしれない。
18歳を駆け抜けてきた私から言えること。
「目の前に見えている景色が全てではないよ。」

君は、大きな挫折の最中にいるかもしれない。人生最大の失敗だ、と感じているかもしれない。でもね、その失敗や挫折は、君のかけがえのない宝物になる。年齢を重ねるごとに、昔の転んだ経験が今の自分の血肉になっていることを実感するんだ。

だから、どんどん挑戦してほしい。ただの点に過ぎない事柄が、やがて結びつき、線になっていく。失敗だと思った点が、他の点と繋がった時に、正解だった点となることを知っておいても欲しい。10年後には、いま抱えている悩みや苦しみが浄化され、君の大きなエネルギーになることを、正解のどうか忘れないで。

もうひとつ大切な事を伝えておくね。
点を線に、正解に昇華させるための鍵は「一生懸命さ」。傷つくのを恐れて、逃げ回った人生は、10年後に君を助けてはくれない。どれだけ夢中に、一生懸命に取り組んだかが大切なんだ。このことだけは、忘れないで覚えていてね。とにかく、勝ち負けではなく、「どれだけ本気で生きたか」。頑張った結果、それが実を結ばなくても問題ない。大切なのは、その目標に向かって頑張った過程なのだから。結果が全てだと私も若い頃は思っていたし、まだそう思う節もある。けれど、努力の過程で得たものは普遍的な学びとなり、他の場所で助けてくれる日がくるから。

最後に、物事の選択の仕方についてアドバイスを。
「目先のことだけに捉われてはいけない」
例えば、進学する学校選びで考えてみよう。偏差値、ネームバリュー、進学率や就職率。表面的なデータで物事の価値を決めていない？大切な事は、必ずその奥に隠されているもの。それは、どうやってのぞけるのか？コツは、遠くから見つめること。鳥のように、高く遠いところから見渡してみて。その学校を出た人は、自分だけが社会に貢献できる価値を提供し、自分の幸せの形を理解しながら、人生を生きて居るかな？
もしその目線の使い方がわからなければ、君が憧れている少し年上の人に聞くのがおすすめ。きっと良いアドバイスをくれると思うよ。憧れている人がいないのなら、私に聞いてね。渋谷で待っているよ。

あるいは、社会に出て、大人と関わる事も一つの手かもしれない。でもね、誰でもいいってわけじゃないよ。誇りをもって働いている人達限定にしよう。学校には数年先の先輩しかいないけれど、社会には、君が生まれる前から働いている人だっている。そういう人たちとの出会いの中で、未来の自分の理想の姿を想像することもできるし、その中で新たに夢中になれることが生まれるかもしれない。想像の枠を超えていく、中々エキサイティングな経験だと思うよ。社会と関わる。思い切って、大人の世界に飛び込もう。今までの目線から10も100も上がって、新しい価値観と発見を得られる。
君の成長を、心から応援しているよ。

大学を卒業し社会人になる君へ　～主体的にアクションしよう～

卒業おめでとう。この春から新社会人の君へ。いま、どんな気持ちだろうか。希望の就職先に入社できて喜んでいるのかもしれないし、その逆かもしれない。
でもね、その一年頑張ってきた就職活動、成功しても失敗しても、正直どちらでもいいんだ。大切なことは、「いまスタートラインに立っている」という事実。これだけ。
数年後、君は転職するかもしれないし、フリーランスになるかもしれないし、起業するかもしれない。
まずは深呼吸をして。しっかりと目を開いて社会という門をくぐっていこう。

そして、これだけは覚えていてほしい。君の成長の伸びしろを決める基準のこと。

「そこに”なりたい大人”がいるか？」

この軸があると、君は本当に強くなれる。
なりたい大人がいなくなった時は、次のステージに向かうサインだ。だって、その場所に止まり続けたら、なりたい大人ではない自分になってしまうからね。尊敬出来ない人と働くのは、ただの惰性。そのまま働いていても君は成長できなくなってしまう。そのうち、惰性で過ごすことが当たり前になり、やがて葛藤することもなくなる。
人は環境に染まっていく生き物だから。
良い環境を常に君自身に与えてあげてね。

もうひとつ、伝えたいこと。
「なりたい大人に、とにかく沢山会おう！」
様々なロールモデルに触れることは、君の人生を豊かにする。人は想像できる中で選択肢を持ち、それを目標にすることで、毎日の生きる活力になる。
業種を跨ぎ、年次を跨ぎ、会社の枠も越えて、自由自在に動きまくろう。
ちなみに、シェアハウスは色んな人と出会えるから個人的にはおすすめ。これまでの自分の枠を超えた、ダイバーシティを肌で感じられるチャンスにもなるよ。

私の思い出話を少し。

新卒で入社した日本IBMで、コンサルタントとして働き出した1年目の時の話。出身校のOB・OG会がなくてね。そんな時、同期が私と同じ大学出身の役員にこんな人がいるよ、って教えてもらったの。その人と繋がって、この会社でどんな人生が待って居るのかを覗いてみたい一心で、OB・OG会を作ったこともあるんだ。
そのことがきっかけで、役員主催のマラソン大会に出場して同じチームで、当時の日本法人の社長と走らせてもらえてことは、今でもいい思い出。10,000人を超える会社の規模から考えたら、社長と会えることってほぼないのに、関わることができた。これは、自分でアクションしたからこそ得られた結果。この経験や人とのご縁は、いまの自分の血肉になっている。

とにかく、行動しよう。

主体的に生きることが、これからの人生の幸福度に関わってくる。
人生の主導権は常に自分が持っていることを忘れないで。
謎の信号待ちはしないこと。赤信号を作らないこと。そこに信号はないんだから。迷ったときは、いつだって、君の目の前には可能性という一本道が通っていることを思い出してほしい。

でも、デートの時は気を付けて！

ちなみに、女性であれば、デートの時はほどほどの主体性を持つことをおすすめする。主体性をマックスにしたままだと、デートで訪れたレストランの店員さんがオーダーを取りに来ないとき、席を立ってオーダーしにいったりするかもしれない（実話）。
これをやりすぎると恋の寿命が短くなるリスクが発生するので、デート相手から引かれない程度に主体性を発揮しよう。（引かれて恋敗れた経験のある先輩からのアドバイス。）

さいごに

私の人生の大きな最初の転機は、大学受験の失敗だった。思考は好きだけど暗記したり、問題を解くのが好きじゃなかった私には、一年間の浪人生活は結構辛かった（浪人させてもらったことへの感謝はもちろんあるけれど）。当時は失敗だったと思っていたけれど、今では正解だったと思える。

そして、経営者になった今でも、今いるステージの目の前の課題でいっぱいいっぱいになってしまう。今でも先のステージにいる人に相談に乗ってもらうことも多い。そうすると、視野が広がって、そこから突破口も見つかって、また次のステージに進める。

高校生なら社会人に、大学生なら中堅社会人に、新入社員なら最終的に自分がなりたいビジネスマンに、ぜひ声をかけてみて。
アクションするのは恐縮・緊張するかもしれないけれど、先輩たちは、後輩から頼られることが大好きだから気にしないで。将来的に成長した君の姿を見せてあげることが何よりの恩返しになる。

これから、色んな経験をして、色んな価値観に触れて、カッコいい大人になってね。人生の選択肢をひろげること。
それが、君の輝かしい未来をつくる鍵になる。
自分にしかできない仕事を、自分の幸せと思う生き方を、より多くの人たちができるキッカケになれたら嬉しいです！

Bon voyage！

【オンライン開催アート思考ワークショップ】
オリジンベースド・アートシンキングの体験講座を開催しています！
アートシンキングの概念や位置付けが知りたい方、またアートシンキングの世界をワークショップを通じて体感してみたい方、直接私とお話したい方などなど、是非こちらよりお気軽に開催リクエストをお送りください。
https://www.street-academy.com/myclass/70866?conversion_name=direct_message&tracking_code=3558d3ec2c0ea64dc10fbb80ed72438c&sessiondetailid=1773010
ーーーーーー
■Twitter
https://mobile.twitter.com/emiwatson1
■Udemy（恵美加社長のアート思考がe-learningで学べます！）
https://www.udemy.com/course/bulldozer_originbased_artthinking/?couponCode=OBAT20200508
■Clubhouse
https://www.joinclubhouse.com/@emikaowa
■Instagram
https://www.instagram.com/emikest/?hl=en

ワークショップや取材のお問い合わせは、こちらより↓
info@bulldozer.site