モチベーションについてちょっと考えてみた
お久しぶりです。
修士論文の提出と発表が終わって時間的余裕ができたので、またnoteを書いていこうと思います。
「やる気がでない」「モチベーションが上がらない」みたいな発言をしてしまうことありませんか?
こんな発言をしてもなにも変わらないし、言い訳みたいで格好悪いと思いつつも、私はついつい口にしてしまいます。
でも確かにモチベーションの高低はあります。モチベーションの要因を理解して操ることができたら便利だなと思って、少し考えてみました。
○モチベーションの高さを決定づけるもの
私が思うに、モチベーションに影響を与えるものは大きく分けて3つあります。
1.報酬の大きさ
2.報酬を獲得できる確率
3.そもそも努力が有効か
1.報酬の大きさについて
例えば、どんなに面倒くさがりな人でも「部屋を掃除すれば100万円もらえます!」のように大きい報酬が用意されれば、さすがに掃除ができるはずです。現金でなくても「美味しいものを食べられる」「勉強になる」「好きな人に振り向いてもらえる」など、当人にとって魅力的なものであれば「報酬」となり、モチベーションに影響を与えます。
2.報酬を獲得できる確率について
上で述べた「報酬の大きさ」はモチベーションをあげる大きな要因ですが、それは「その報酬を確実に得られる」という前提を強引につけ、理想化しています。掃除をした結果100万円もらえる確率が0.01%であれば、「どうせもらえない」と考え、動かない人が増えることは当然のことです。
さらに付け加えると、報酬の獲得確率が数字で表示されるのはすごく親切です。0.01%という数字が隠された「そもそも本当に報酬がもらえるか分からない、希望の無い」状況では、さらに行動する人は減るでしょう。
3.そもそも努力が有効か
報酬が魅力的で、かつ100%得られる状況でもモチベーションが下がることがあります。それは「自分の努力に関係なく一定の報酬がもらえる状況」です。あまり詳しくありませんが、年功序列型組織の問題はココにある気がします。「頑張っても変わらない」「苦労しても周りと同じ待遇なら楽をしよう」と考えてしまう状況になってしまっているのであれば、モチベーションが上がらないのは当然です。
上記から、強引ですが、モチベーションについて
モチベーションの高さ=報酬の大きさ×報酬を獲得できる確率×努力の有効性
という式で表現できるかなと思います。
そして、(モチベーション)>(苦労)の時、ようやく動き出せます。
モチベーションが上がらないときは、少なくともこの3要素のどこかに原因が含まれているはずです。
○モチベーションが低いときに考えること
3(努力の有効性)は、ほとんどの場合変えることが難しいので考えないことにします。
私の経験上、最初にモチベーションを励起させるのは1(報酬の大きさ)で、長期的な努力の継続を左右するものが2(報酬を獲得できる確率)です。
大学受験に挑む高校生を考えます。
「東京大学」のような圧倒的ブランドは、受験勉強における報酬の大きさに申し分なく、十分努力する理由になります(もちろん動機は人によりますが)。しかし、現時点での自分の成績を考えると、このままでは不合格になりそうなことが分かってきます。ここからどれだけ・何を勉強すれば目標に近づくかも明確ではありません。「頑張っても無駄かもしれない」「もう一年勉強しなければいけないかもしれない」という考えで疲弊し、いずれ心が折れるかもしれません。「この参考書をやっておけば、合格確率が3%上がる」などと、分かりやすく道が整備されている状況ならば、モチベーションが下がることなく受験当日まで走り抜けたでしょう。
そもそも結果を約束されている勝負事なんかありませんから、結果に至るプロセスにも答えはありません。しかし、先が不透明なものは非常に怖く、できるだけコントロールの簡単な道を選ぶようになります。
この例から分かることは、モチベーションの管理には「報酬を獲得できる確率とどう向き合って、希望を見出すか」が重要だということです。結局モチベーションを高めるには、根性論ではなく、報酬獲得の確率を高めるための具体的方法を模索するしかありません。効率的ではなくても具体的方法が見つかれば、実際に行動できるようになります。
最後に
いろいろ書きましたが、やっぱりモチベーションはコントロールが難しそうですね。自在に操れるものではないないかもしれません。笑
そもそもですが、やる気を出せばなんとかなることが分かってる場面では、すでにやる気は出していることが多いですから。
いただいたサポートは、何か新しい体験に充てたいと思います!