コロナ禍で唯一よかったこと
こんにちは、(株)ワシントン靴店 商品部長の北川純子です。わたしは商品部長、配送センター長、服飾雑貨バイヤー、採用など、日々様々な業務を楽しくこなしていますが、今回は、その中で、唯一、もっとも嫌いな業務のお話です。
わたしは人前で話すことが苦手です。できれば、あまり目立ちたくありません。そんなわたしの一番イヤな仕事は、「宴会の中締め」です。
我が社は、年に1回、経営計画発表会を開催しています。お世話になっている金融機関の代表の方々をお招きして、1部では社長が会社の方針を社員に発表します。規律正しく、厳粛なムードです。
そして、2部では、一転、立食パーティとなり、数々の余興もあり、とっても楽しい雰囲気で盛り上がります。
その最後に、恐怖の「中締め」があります。せっかくの楽しいパーティが、最後の中締めのせいで、全然楽しめません。
毎年、社長から中締めをするように命令されるのですが、毎回、断っています。しかし、結局やらされてしまいます。今まで、2回もやりました。
つかみがあって、うらやましい
サントリー時代、わたしは原料を輸入する部署にいたため、船会社さんや、通関会社さんなど、お取引先とのパーティが、しょっちゅうありました。そのときの中締めは、毎回、部長です。
「中締めをおおせつかりました、なかじめ、いや、なかじま です。」
そう、中島部長。安定のつかみで、毎回、ひと笑いあります。
また、サントリーの会社の式典などで、よく代表スピーチをする人に、バレーボールのVリーグで活躍した社員がいました。
「サントリーの、朝日(アサヒ)健太郎です。」
つかみは、大爆笑です。今は、国会議員になっているんですね。
こういう、名前だけで何とかなる、「お約束のつかみ」がうらやましく思うくらい、中締めが決まった1ヶ月くらい前から、気分が落ち込んでいきます。
昼休みに、職場近くのスーパーへ夕食の食材を買いに行くのですが、そこの店長さんのお名前が、名札に、大きな、ひらがなの文字で書いてあります。
「ないき」
あ~~~うらやましい。わたしがナイキだったら、めちゃくちゃいい「つかみ」ができそう。なんでわたしは「きたがわ」なんて名前なんだ・・・。
もう精神状態が異常です。
そんな苦痛の「中締め」ですが、ここ2年、コロナのおかげで、2部の開催がないので、やらなくて済んでいるのです!!
コロナ禍で唯一、よかったことです。
でも、その他は、コロナのせいで、困ったことばかり。
ニューノーマル、今の状態が「普通」になってしまうとしたら、「8割経済で、普通」になってしまう、ということなのでしょうか。
中締めの心配など、している場合ではありませんね。抜本的な業務改革が必要かもしれません。また忙しくなりそうです。