これは面白い会になる
さて、どこから話そう。書けると思い込んでいた告知文が思いつかない。一旦外の空気でも吸おうと玄関から駆け出た。１２月だが秋っぽい涼しい風が吹いている。太陽が程よい角度で照りつけ、ふと空を見るとまるで入道雲かのような白いでかい雲がそびえる。これはまさに、全ての人類にとって最適極まりないお天気のコンディションである。
おもむろに折りたたみチェアとステンレスの円卓を庭に並べた。矢継ぎ早にお店で余った林檎のブリュレを炙り、父が淹れたアイスコーヒーをグラスに注いだ。そのままだと僕には苦すぎるので、氷と水で薄める。優雅な気持ちでチェアに座り、パソコンを開く。アマゾンのセールで買ったJBLの小型スピーカで坂本龍一のポットキャストを流し、ブリュレを砕く。我ながら良い炙り具合である。
さて準備は整った。告知文を考える。告知内容は、１２月１１日に開催する、鳥羽和久さんとのトークイベントだ。いやはや、残り７日となかなか攻めていることは一応自覚している。さらに、それまでにあと１４人ほどの予約が必要なのだとか。ということでみなさん、来週の水曜日１８時からです。どしどしご予約くださいませ〜。インスタ
登壇者は四名。福岡県にある学習塾「寺子屋ネット福岡」の代表である鳥羽さんに、天然酵母パン店「宗像堂」のオーナーである宗像誉支夫さんと宗像家長女の蒼さん、そしておまけでわたくし、西郡哩来がいるという感じである。なぜ西郡哩来がおまけかというと、そのくらいの心持でないと緊張で手が震えて平常心で告知文なんて書けたものではないからである。現に書いている今も腹がぎゅうと締め付けられている。きっと緊張のせいだ。そうに決まっている。正午の鐘が鳴った。
このメンバーの何が面白いのかって、学習塾を営む鳥羽さんがいながら、学校へ行かなかった僕と蒼さんがいて、そんな僕や蒼さんのような境遇の者が通うフリースクールを手掛けた誉支夫さんがいるということであろう。これは見ものに違いない。ぜひ僕も観客として参加したいものだが、今回ばかりはそうも行かない。とても緊張しているが、同じくらい登壇が楽しみだ。口下手なりに頑張ろうと思っている。
僕にとって鳥羽さんという方は、博識で、まっとうで、不偏的に真理を追求してらっしゃる哲学者だ。僕が初めて鳥羽さんの「君は君の人生の主役になれ」という本を読んだ時、その直截的な格言の数々に感銘を受け、その後すぐ、同著「おやときどきこども」を読み、即座に僕の親と照らし合わせ「ああ、両親の欠点はここだったのだな」と不明瞭な部分が浮き彫りになった時はとてもすっきりした。
そのように、不登校の僕でさえ、塾講師の鳥羽さんのファンになるという一風変わった関係であるが、今回のこのトークイベントはあらゆる親子や教育の場に立っている方の可能性や関係性において、実に興味深いトークになるだろうなあと思っている。
ひとまず、あと１４人は必要なのでみなさんこぞってお越しくださいね。１４人以上なので、定員は無いに等しく、３０人でも６０人でも何人でも！！
楽しい会になります。ぜひに！
「 『学び』がわからなくなったときに読む本 」
発売記念トークイベント
2024年12月11日（水）18時スタート（17時30分開場）
参加費：1500円
飲み物と軽食のご用意あります。ご予約は波羅蜜のインスタ か、
お電話 090-8511-0607（受付時間 金〜月 11:30-15:30）までお願いします。