花よ咲け ‐種を蒔く人‐
あの頃-1990年代
彼はコンサートの盛り上がり所で
ステージを降り客席に乱入していた
初めて来た観客に人懐っこく寄り
派手に楽器を鳴らし和ませたり
子供にはおもちゃ代わりに
楽器を触らせて喜ばせたりと
その場にいた人全てを魅了した
今-2010年代
歳を経ても彼は相変わらず
ライブ中にステージを飛び出し
楽器を持って客席を徘徊する
子供を見付けるや近付き
楽器を弾かせ遊ばせたりと
その場に集う人全てを楽しませる
先日ブログで嬉しそうに書いていた
あの頃親に連れられ観に来た子供が
今プロになりライブで共演したと
乱入の最中に蒔いた音の種は
その子の中で芽吹き
成長と共に葉を広げ育ち
ミュージシャンという花を咲かせた
-音楽を愛そう
ライブを楽しもう
あわよくば
一緒に音を奏でよう
花が咲くのを夢みながら
彼は今夜もライブに出演し
流れを見計らい客席へ向かう
好きな音楽がもっと広がれと願いながら
今を共に楽しむ人全てに種を蒔く
貴方もひとつの大輪の花
何時までも咲き誇れ
今回もサルベージ詩です。2014年のこの時期に募集していた先に送りコケました。久しぶりに投稿版を読んで手直ししたい衝動にかられましたが、ひとつふたつ言葉を変えてで留めました、キリが無くなり間に合わなくなるんで。“花”と“種”はこの時期、の前の夏にわいた言葉で以降ちょくちょく持ってきてしまってます。未アップの詩でーす。今後折みて出すかははてさて。画像は自分で撮った花の其れが桜ばかりなんで。時期はずれで済まんです。キンモクセイ、撮っとけばよかったなぁ。
内容はまあ分かる人は「ハイハイハイ、あの御仁ね」かと。この頃は御当人氏、ブログを毎日アップしていてわしもちょくちょくコメントを書き込んでいましたなぁ。詩の中で「ブログで嬉しそうに~」の辺りはまんま読んで感じたのを組み込みました。ここの件の方も分かる人は「あの人ね」かと。分からない人にそのブログをリンクしておきやす。ご一読、からそのまま読んで楽しんでなぁ。ホンマ、ブログを残して下さりありがとうございます、です。
先に間に合わないと書いたのはその御仁の誕生日が今日、アップ日でして。思えばこの詩もその年の『宴暦』-ナル・タカVSヒダ・ヤスfeat.サクを観に上京する道中でカードに書き写し、メインの地元の日本酒と合わせ、御当人に直には帰りの新幹線の都合で断念しスタッフのお兄さんにお願いし渡したんです。後日ブログで詩はこっぱずかしいから触れず酒受け取ったかなーとコメントしたら返信が来ていて見た瞬間腰砕けた思い出もあったり。そっから調子付いて書きまくっては玉砕の日々が今日まで続いています。あのコメ返しは一生規模の宝で、挫けそうな時の支えになっております。重ね重ねありがとうございます。そして71歳おめでとうございます。一日ひとときどうか大切にお過ごしを。大変な日々の中でも音楽を楽しく奏でていてくださいまし。