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株式と哲学

投資歴

株式投資を始めて20年くらいになります。
最近は新NISAがスタートしたこともあり、投資に興味を持つ方が増えています。各方面で専門家の方も解説していていますが、専門的な知識を持ち合わせない投資資金の少ない私も含めた個人投資家が、今後どのように投資していったらいいのかを書いていきたいと思います。

結論を言ってしまえば、初心者やよくわからない人はインデックスと呼ばれるETFの全世界株式VTや全米株式VTIを買うのが王道です。これはバスケットに個別株のような果物で例えるならリンゴだけ入れるのではなく、ミカンやブドウも一緒にいれているようなものです。全米はアメリカ市場全体を買うもので、リンゴやミカンが入った状態ですが、オールカントリーで最近はオルカンとも言われている全世界はこの果物が果物だけでなく、肉や野菜も加えられたものになります。

このETFは個別株より動きもマイルドで、投資初心者向きです。もう少し余裕資金があって、これに物足りなくなったら個別株も入れてみたポートフォリオにするといったこともできます。

今の私はこのような考え方をベースに、白いご飯のETFおかずはほんのり個別株というような状態でアメリカ株のみ投資しています。元々は日本株のみでビギナーズラックもあったり、当然損もしてきましたが、漸く自分なりの投資方法が見つかり、それが少しでも参考になればと思い、ここまでに至る経緯なども含めて書いていきたいと思います。

日経平均爆上がり

中国がくしゃみをすると日本が風邪を引く

ところで、最近日経平均爆上がりしてますよね。
株式市場は変動が激しく「水モノ」と言われますが、その背景には実は深い哲学的要素が存在しています。

株価の上下を左右する主な要因は、金利の動向と企業の業績になりますが、2023年、アメリカの連邦準備制度理事会(FRB)は、経済の加熱を抑制するために、急激に金利を上昇させてきました。この金利上昇は、インフレ抑制と経済のソフトランディングを目指すものであって、結果として、賃金上昇はある程度抑えられる状態になってきました。

ただし、2024年に入っても、FRBは金利を下げるまでには至っておらず、金利水準は現状維持の状態で、市場はこの新しい現実に適応しようとしていて、それが1月に入ってからのアメリカ株の不調にいたってます。

一方で中国をみると、最近の中国経済は元気がなく厳しい状況が続いています。経済の低迷にもかかわらず、中国政府は社会保障制度の拡充や消費喚起の策を講じておらず、中国国民は国内市場ではなく、海外投資に目を向けていて、特に日本の不動産や株式市場に注目が集まっています。この動きが、最近の日経平均株価の急上昇に一役買っています。中国を含めた外国人投資家からの日本株買いは、割安になった日本の株式市場に活気をもたらしていますが、皮肉なことにジリ貧になった殆どの日本人が潤わない株価上昇という状態になっています。

アメリカと中国の経済状況は、世界経済に大きな影響を与えていて、アメリカの金利政策と中国経済の低迷は、国際的な資金の流れに変化をもたらしますし、各国の株式市場にも大きな影響を与えます。とりわけバブル崩壊後、中国への工場移転などで中国経済べったりになった日本は中国がくしゃみをしたら風邪を引く状態に陥っています。

株式市場における投資は、こうした複数の要因に影響を受けていて、必ず因果関係があります。さらに株式市場は実体経済を先に織り込むという特性もあり、金儲けの世界かもしれませんが、情報を咀嚼して理解するという意味では、哲学的な要素も含んでいるような気がします。

というような形で個人投資家目線でどのように投資して実績はどうだったかなどを投稿をしていきたいと思います。

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