ファンとしての一線を超えてしまった。
特定されるのを避けるため推しはアイドルではありませんがこの場でだけ「アイドル」と表現させてもらいます。
一線を超えた。
現場終わり、普通に道を歩く推しを発見して、着いていってしまった。
もちろん尾行するつもりなんてなかったが、ルートがほぼ同じだった。
ステージではない普通の道を一般人として歩く推しを見ると、あなたの世界に私は全く入っていないということが浮き彫りにされたような気分になった。
「ファンとアイドル」の関係でお話しさせてもらうことは多々あるが、たとえ町ですれ違っても挨拶はしない。
当たり前のことかもしれないが、普段は近い距離で関われている気になっているだけなのだなあと痛感した。
本来なら交わるはずのなかった人に自ら交わりに行って、勝手に交わった気になって、の繰り返し。
交われないと分かってからが始まり、みたいなところがある。
こっちは人生かけて追っかけても、あちらの人生には1ナノも入れない。
アイドルをしているあなたが好き、アイドルを名乗るなら最後までアイドルでいてほしい、という割にはアイドルではない一面を見たがってプライベートまで覗きたくなるなんて、おかしいことだなあ。
「ファン」
なんてちっぽけな存在なんだろう。
人生を賭けるほどの価値あるわけがないのに。対価を得られるわけないと分かっているのに。